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1998 年度 実績報告書

稀少有用物質生産のための植物工場開発

研究課題

研究課題/領域番号 10460116
研究種目

基盤研究(B)

研究機関長崎大学

研究代表者

高倉 直  長崎大学, 環境科学部, 教授 (50011929)

研究分担者 平岡 教子  長崎大学, 環境科学部, 助教授 (40133178)
中村 武弘  長崎大学, 環境科学部, 助教授 (70039692)
高尾 雄二  長崎大学, 環境科学部, 講師 (20206709)
武政 剛弘  長崎大学, 環境科学部, 教授 (70039684)
池永 敏彦  長崎大学, 環境科学部, 助教授 (10124819)
キーワード組織培養 / 有用物質 / 植物工場 / バイオリアクタ / リュウゼツラン
研究概要

アリゾナに生息するAgave pacificaはAgavaceae属の仲間で、我が国ではリュウゼンランの一種として知られているCAM植物である。ロープの原料、アルコール原料、薬用として、またステロイド化合物、サポジニンの原料として利用されており、さらに乾燥地の生態系を維持する貴重な緑資源として重要であるが、種子繁殖では繁殖速度が遅く、今後の需要にみあうような量は確保できにくい。
まず、組織培養用のバイオリアクタを試作した。培養槽は約3Lで、水温、pH、DOの制御が可能で、照明は培養槽周囲からの蛍光灯照射により、最大5,000Lxまでの強度が可能である。また照射時間はプログラムタイマー方式により調節可能である。簡単な制御試験では、水温に関しては±0.2℃の範囲で制御できることが判明した。
カルス培養では明期は25℃で12時間、暗期は18℃で12時間とした。培地としてはMS培地を基本として、24Dを0.25ppm、0.75ppm加えた区、さらにベンジルアデニンを2.2ppm、4,4ppm、10.0ppm加えた区を作り培養を行った。シュート形成培地はいずれも24Dを0.25ppm、ベンジルアデニンを1.0ppm加えた共通区とした。継代培養は1ヶ月ごとに2回繰り返し、そのたびに培地の交換を行った。さらに約2週間後にシュート形成培地に移植し、培養した。すでにいずれの区においてもカルスがかなり緑化し、シュートの形成もまじかいと観察されているが、この段階での生長が遅く、シュートが形成されるまでにはまだ若干の時間が必要と思われる。
さらに培地を工夫して、シュートが速やかに形成されるようにし、さらにバイオリアクタへ移植して、栽培実験を続ける計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池永、高倉: "Agave Pacificaのカルス培養とバイオリアクタによる栽培" 日本生物環境調節学会講演要旨集. 7月(発表予定). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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