• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

異種動物の始原生殖細胞導入による配偶子形成と次世代発現

研究課題

研究課題/領域番号 10460128
研究機関信州大学

研究代表者

小野 珠乙  信州大学, 農学部, 助教授 (10177264)

研究分担者 田渕 晃  信州大学, 農学部, 助教授 (50236725)
平松 浩二  信州大学, 農学部, 助教授 (80238386)
高木 優二  信州大学, 農学部, 助教授 (20226757)
島田 清司  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (40065579)
都築 政起  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (70212058)
キーワードウズラ / ニワトリ / 胚発生 / 生殖腺 / 始原生殖細胞 / キメラ / 抗体 / PCR
研究概要

ニワトリPGCsをウズラ胚に移植して、異種動物間での生殖細胞キメラを作成し、雄(ZZ)及び雌(ZW)ウズラ生殖腺内においてドナー細胞であるZZ及びZW型のニワトリPGCsをそれぞれ検出することにより、これらが正常に分裂増殖し、ドナー細胞由来の配偶子を産生するか検討した。ドナー細胞の検出方法として、ニワトリZ染色体、W染色体特異的DNAプローブを用いたSouthern Hybridization,及びこれらを増幅させるプライマーを用いたPolymerase Chain Reaction(PCR)により行った。キメラ個体の7日胚体、孵化後7日目雌雄生殖腺、及び性成熟後の精子よりゲノムDNAを抽出してサンプルとした。Southern HybridizationではいずれのサンプルにおいてもニワトリZ染色体、W染色体特異的バンドは検出できなかった。Z染色体におけるPCR反応では7日胚、孵化後7日目雌雄生殖腺、精子において特異的バンドを検出した。W染色体におけるPCRでは7日胚では特異的バンドが認められたが、孵化後7日目雌雄生殖腺以降ではバンドが認められなかった。これによりZZ型ドナー細胞は雄ウズラ体内において正常に分裂増殖をしドナー細胞由来の配偶子を産生することが示された。またZZ型ドナー細胞がZW型ウズラ体内においてドナー細胞由来の配偶子を産生するのか調べるためニワトリ精子の人工授精による後代検定を行ったが、得られた受精卵は全て属間雑種であるクイッケンであり、雌ウズラは雄ドナー細胞由来の配偶子を産生しなかった。また雌ドナー細胞は孵化後7日目雌雄生殖腺において検出されなかった為、雌ドナー細胞は7日胚体からこの時期に至るまでにウズラ胚体内において何らかの制限により排除・消失されることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ono, T. and Machida, Y.: "Immunomagnetic purification of viable primordial germ cells of Japanise quail (Coturnix japonica)."Comparative Biochemistry and Physiology, Part A. 122(2). 255-259 (1999)

  • [文献書誌] Ono, T.: "Ex ovo culture of avian embryo. In: Developmental Biology Protocols, Vol. 1, eds. by Tuan and Lo."Humana Press. 571(8) (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi