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2001 年度 実績報告書

臓器細胞への遺伝子直接導入法による細胞極性形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470003
研究機関群馬大学

研究代表者

高田 邦昭  群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)

研究分担者 鈴木 健史  群馬大学, 医学部, 助手 (00261868)
キーワード肝臓 / 膵臓 / エレクトロポレーション / 糖輸送体 / 免疫電顕法 / 分泌顆粒
研究概要

肝臓とは異なる細胞内輸送系を持つと考えられている膵臓を用いて、膜蛋白質である糖輸送体GLUTの局在を検討した。膵臓は、肝臓に比べてエレクトロポレーション時の組織へのダメージが大きいので、導入の条件をGFPコンストラクトの導入をモデル系としてさらに改良した。糖輸送体のなかでも、GLUT4は細胞内の核上部の細胞質にひろく分布した。微分干渉像と比較すると、チモーゲン顆粒のある部位に相当し、顆粒膜へのターゲッティングが示唆された。アミラーゼ等との蛍光多重染色を試みたが、断定的な結果は得られなかった。そこで、ポストエンベッディング酵素抗体免疫電顕法を用いてオルガネラレベルで観察し、分泌顆粒にあるのを示した。即ち、生体内で調節性分泌をおこなう高度に分化した外分泌細胞にGLUT4を発現させると分泌顆粒膜に保持されるのが明らかになった。こは心臓のANP分泌細胞で、GLUT4が顆粒膜へターゲティングされるのと類似の機構が働くためと推定された。これは、GLUT4の細胞内局在が、一般的に調節性分泌経路へのターゲティングによるであろうことを示唆している。さらに糖輸送体よりは構造の簡単な膜蛋白である水チャンネル(アクアポリン)についても、生体エレクトロポレーション法により、ラット肝臓、膵臓へ導入してその局在を検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shinoda Y, Suzuki T, Sugawara-Yokoo M, Nagamatsu S, Kuwano H, Takata K.: "Expression of sugar transporters by in vivo electrotion and particle gun methods in the rat liver : Localization to specific membrane domains"Acta Histochem Cytochem. 34. 15-24 (2001)

  • [文献書誌] Kanno T.: "NMDA-receptor-dependent and -independent cytotoxic effect of D.discoideum differentlation-inducing factor on rat cortical neurons"Develop Growth Differ. 43. 709-716 (2001)

  • [文献書誌] Takata K.: "Glucose transporters-Localization to specific membrane domains"電子顕微鏡. 36. 23-25 (2001)

  • [文献書誌] 高田邦昭: "組織細胞化学2001 (日本組織細胞化学会編)"学際企画. 8 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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