研究課題/領域番号 |
10470015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
清水 宣明 金沢大学, 工学部, 教授 (50019634)
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研究分担者 |
片渕 俊彦 九州大学, 医学部, 講師 (80177401)
林 良茂 金沢大学, 工学部, 教授 (60019750)
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キーワード | 拘束ストレス / ノルアドレナリン / マイクロダイアリシス法 / 脾臓交感神経 / 視床下部 / NK細胞 / 前頭前野 / 免疫応答 |
研究概要 |
拘束ストレス時の前頭前野ノルアドレナリン動態:情動行動の発現に重要な部分であり、また視床下部と密接な繊維連絡を有する前頭前野において拘束ストレス時のノルアドレナリンの動態を脳マイクロダイアリシス法を用いて解析した。その結果、以下の点が明らかとなった。(1)拘束ストレスによって前頭前野ノルアドレナリンの遊離は有意に増大する。この拘束ストレスによるノルアドレナリンの遊離は背側ノルアドレナリン側を破壊しておくとほとんど消失する。(2)拘束ストレスによる前頭前野ノルアドレナリンの遊離は抗不安薬であるジアゼパムの前投与で有意に抑制される。(3)拘束ストレスによるノルアドレナリンの遊離は、CRF受容体の拮抗薬であるa-helical CRFの前投与で有意に拮抗され、またCRFの側脳室投与によって促進される。 拘束ストレスと脾臓交感神経終末からのノルアドレナリン遊離:ストレスによる細胞性免疫の抑制現象を解析する目的で、マイクロダイアリシス法を用いて無麻酔ラットの脾臓ノルアドレナリンの動態を解析した。拘束ストレス開始後、脾臓のノルアドレナリンは潜時20分以内に基礎遊離量の約8倍まで増大し、その後20分間持続した。この遊離の高進はあらかじめ脾臓交感神経を切除することにより著明に抑制されることから、脾臓交感神経から遊離されたノルアドレナリンを反映していると考えられる。さらに、拘束ストレスによって脾臓のNK細胞の活性も有意に抑制されるが、これも脾臓交感神経の切除によって有意に阻害される。以上の結果から、拘束ストレス時における脾臓NK細胞活性の抑制は、脾臓交感神経終末からのノルアドレナリンの遊離に起因すると考えられる。
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