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1998 年度 実績報告書

マウスにおける血管内皮細胞由来血管運動調節因子に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470020
研究機関北海道大学

研究代表者

菅野 盛夫  北海道大学, 医学部, 教授 (00109422)

キーワードマウス / 内皮依存性弛緩因子 / 内皮依存性過分極因子 / EDHF / ラット / 性差 / 性周期 / エストロゲン
研究概要

血管内皮が産生している内皮依存性弛緩因子(EDRF:一酸化窒素(EDNO)、内皮由来過分極因子(EDHF)、プロスタサイクリン)および収縮因子(EDCF)は、血管トーヌスの局所調節に重要な役割を果たしていて、様々な血管病変における病態生理学意義が論じられている。本研究は、遺伝子改変動物に用いられることが多いマウスの血管内皮が産生する「血管運動調節因子」について体系的な理解を得るために計画された。当面は、EDRFに焦点を合わせて研究を進めている。主要設備であるマイクロベッセルパーフージョンシステムの設置が遅れたためにマウスを用いた研究の遂行が出来なかったが、次年度研究のためにラットを用いて予備的な研究を進めた。得られた成果を記す。
1) マウス動脈はいずれも平滑筋層が薄く、電気生理学的に、平滑筋細胞の過分極反応からEDHFを測定することが困難であることが明らかとなった。
次年度の研究遂行のためのラットを用いた予備的検討では、
1) 3種のEDRFの関与の度合いが性によって異なる。
2) 雌性ラットの性周期によってEDNOおよびEDHFによる血管弛緩が影響を受ける。
3) 卵巣摘出によるエストロゲンの減少はEDHFによる血管弛緩を強く抑制する。
ことを明らかにした。これらの成果を参考に次年度ではマウス血管での検討をマイクロベッセルパーフージョンシステムを用いて行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 菅野盛夫: "内皮由来過分極因子" 血管と内皮. 9・特別増刊. 42-49 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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