• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

新規膜型マトリックスメタロプロテアーゼの同定と構造、活性、機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470028
研究機関東京大学

研究代表者

清木 元治  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10154634)

研究分担者 伊藤 義文  東京大学, 医科学研究所, 助手 (70292852)
岡田 明子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00233320)
キーワードマトリックスメタロプロテアーゼ / 膜型酵素 / がんの浸潤・転移 / MT4-MMP / 細胞外基質分解酵素
研究概要

これまでに膜型マトリックスメタロプロテアーゼとして4種類が報告されている。その中で4番目の酵素の遺伝子は5'領域にシグナルペプチドをコードする領域を欠き、代わりに非翻訳領域を持っている。スペインの報告者のグループは複数のクローンを解析した結果、cDNAライブラリーに存在するのは、この遺伝子がほとんどで、これがMT4-MMPの遺伝子であると結論していた。我々は、マウスMT4-MMP遺伝子のCDNAクローニングにより、MT4-MMPが他のMMPと同様に、シグナルペプチドを含むプレプロ蛋白質として発現される可能性を遺伝子の解析によって示した。実際に、これまでのヒト遺伝子はトランスフェクションによって蛋白質を発現できないが、マウスMT4-MMP遺伝子からは相当する酵素が発現しうることを確認した。そこで、ヒト遺伝子のcDNAライブラリーには、マウス遺伝子に相当するものが含まれているかどうかを改めて検索した。しかし、単離できたものはスペインのグループによる遺伝子と同一の5'領域を持つものか、それよりも短いcDNA断片であった。そこで、ヒト遺伝子の51領域を5'RACE法にて更に解析した。その結果、マウス遺伝子の5'上流に相同性を持つ断片が単離できた。このフラグメントを用いて再構成したヒト遺伝子のcDNAは遺伝子産物を発現できることを確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 清木 元治: "Membrane Type 1-Matrix Metalloproteinase is involved in the formation of hepatocyte growth factor/scatter factor-induced branching tubules in madin-darby canine kidney epithelial calls." Biochem.Biophys.Res.Commun.251. 681-687 (1998)

  • [文献書誌] 清木 元治: "Expression of the membrane-type 3 matrix metalloproteinase(MT3-MMP)in human brain tissues." Acta neuropathol.96. 347-350 (1998)

  • [文献書誌] 清木 元治: "New Collagenolytic Enzymes/Cascade identified at the pannus-hard tissue junction in rheumatoid arthritis." Matrix Biology. 17. 585-601 (1998)

  • [文献書誌] 清木 元治: "Immunohistochemical study of MT-MMP tissue status in gastric carcinoma and correlation with survival analyzed by univariate and multivariate analysis." Oncol.Rep.5. 1485-1488 (1998)

  • [文献書誌] 清木 元治: "Overexpression of tissue inhibitor of matrix metalloproteinase-1(TIMP-1)in metastatic MDCK cells transformed by v-src." Clin.Exp.Metastasis. (in press). (1999)

  • [文献書誌] 清木 元治: "MT1-MMP and MMP-2 mRNA expression in human ovarian tumors: possible implications for the role of desmoplastic fibroblasts." Human Pathology. 29. 155-165 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi