• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

新規模型マトリックスメタロプロテアーゼの同定と構造、活性、機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470028
研究機関東京大学

研究代表者

清木 元治  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10154634)

研究分担者 伊藤 義文  東京大学, 医科学研究所, 助手 (70292852)
岡田 明子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00233320)
キーワードMMP / MT-MMP / GPI
研究概要

昨年度、我々のグループによって新たに同定された完全長のMT4-MMPを他の4種類のMT-MMPsと比較すると、アミノ酸の相同性が他のメンバーに比べて低いことから、独自の機能を持つことが予想された。特に、カルボキシン末端を比較すると、他の4種類は膜貫通構造である疎水性アミノ酸配列とそれに続く約20アミノ酸からなる細胞内ドメインを持っているのに対して、MT4-MMPは細胞内ドメインに相当する部分を欠いていた。このように、カルボキシン末端が疎水性配列で終わる場合には、この部分で細胞内プロセシングをうけてGlycosyl phosphatidil Inositol(GPI)を結合し、GPIを介した膜結合蛋白となる可能性が考えられる。そこでMT4-MMPがGPI蛋白質である可能性を、アイソトープ標識したエタノールアミンのアンカー部分への取り込みと、phosphatidylinositol-specific phospholipase C(PI-PLC)によるGPI部分の切断によって蛋白質部分が培養上清へのリリースされるかどうかで調べた。コントロールとして用いたuPA受容体がエタノールアミンを取り込み、PI-PLCで可溶化されるのと同様に、MT4-MMPも取り込みと可溶化が観察された。カルボキシン末端領域をMT1-MMPのそれとスワップさせるとこの様な現象は見ることが出来なくなった。以上のことから、MT4-MMPはMMPのファミリーの中で始めてのGPI型MT-MMPであることが明らかとなった。また、MT4-MMPのカルビキシン末端の配列はGPIアンカーへのシグナル配列であることも明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Itoh,Y et al.: "Membrance-type 4 matrix metalloproteinase(MT4-MMP,MMP-17) is a gycosylphosphatidyl inositol (GPI)-anchored proteinase"J.Biol.Chem.. 274. 34260-34266 (1999)

  • [文献書誌] Kajita,M.et al.: "Human Membrance Type-4 Matrix Metalloproteinase (MT4-MMP) is encoded by a novel major transcript"FEBS Letter. 457. 353-356 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi