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1999 年度 実績報告書

ステロイド依存性アポトーシスにおけるDIG-1遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470053
研究機関北海道大学

研究代表者

上出 利光  北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (00160185)

研究分担者 岩田 誠  三菱化学, 生命科学研究所, 主任
土佐 紀子  北海道大学, 免疫科学研究所, 助手 (20312415)
キーワードステロイド / アポトーシス / 胸腺細胞 / 分化 / 遺伝子導入マウス
研究概要

グルココルチコイドにより誘導される未熟胸腺細胞のアポトーシスは、生理的な胸腺細胞セレクションであるにもかかわらず、その分子機序はほとんど解明されていない。我々はDifferential Display法にてマウス胸腺細胞が生理的濃度のグルココルチコイドによってアポトーシスにおちいる際に、発現誘導される新規遺伝子DIG-1をクローニングした。DIG-1は7回膜貫通型蛋白をコードしており、G蛋白結合スーパーファミリーに属する興味ある分子である。胸腺細胞分化・成熟におけるDIG-1遺伝子の機能を明らかにする目的でlckプロモーターを用いてDIG-1遺伝子導入マウスの作製を行った。異なるコピー数の遺伝子が導入された5系統のトランスジェニックマウス(TG)が樹立された。このうち2系統のTGではノザンブロット法によりDIG-1mRNAが胸腺細胞に高発現していた。このうち、3ヶ月齢に達した♂マウスを用いて解析を行った。胸腺は対照群に比し明らかに小さく、CD4^+CD8^+のいわゆるダブルポジティブ(DP)細胞が著明に減少し、CD8細胞が増加していた。CD4^-CD8^-のダブルネガティブ(DN)細胞の絶対数は対照群とほぼ同様であるが、比率は上昇していた。しかもDN細胞のなかで、TCRβ鎖ブライトの群が著明に増加していた。組織学的にも胸腺の皮質が対照群に比し、明らかに萎縮していた。今後このTGマウスを用いることで、グルココルチコイドにより誘導されるアポトーシスの分子機序の解明が促進されることが期待される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M. Takemoto: "Enhanced expression of osteopontin in medial layer of forearm artery in patients with diabetes mellitus"Arterioscler. Thromb. Vas. Biol.. in press.

  • [文献書誌] S. Kon: "Antibodies to different peptides in osteopontin reveal complexties in the various secreted forms"J. Cell. Biochem.. in press.

  • [文献書誌] N. Shijubo: "Vascular andothelial growth factor and osteopontin in stage I lung adenocarcinoma"Am. J. Respir. Crit. Care. Med.. 160(4). 1269-1273 (1999)

  • [文献書誌] Y. Katagiri: "CD44 variants but not CD44s cooperate with β1-containing integrins to permit cells to bind to osteopontin independently of arginine-glycine-aspartic acid, thereby stimulating cell motility and chemotaxis"Cancer Res.. 59(1). 219-226 (1999)

  • [文献書誌] T. Yasui: "Quantification of osteopontin in the urine of healthy and stone-forming men"Urol. Res.. 27(4). 225-230 (1999)

  • [文献書誌] H. Hotta: "Quantification of osteopontin in the urine of healthy and stone-forming men"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 257(1). 6-11 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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