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1998 年度 実績報告書

骨組織のホメオスタシスにおけるオステオポンチンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 10470058
研究機関大阪大学

研究代表者

野村 慎太郎  大阪大学, 医学部, 助教授 (80159087)

キーワードオステオポンチン / メカニカルストレス / 遺伝子発現 / 骨細胞 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 転写因子 / プロモーター
研究概要

外力に対して骨はリモデリングを行い、最も合理的な形態を保持しようとする。骨リモデリングは骨吸収をつかさどる破骨細胞と骨形成をつかさどる骨芽細胞における遺伝子発現変化の結果として起こる。我々は骨に牽引、あるいは圧迫力を加えた際に起こる遺伝子発現変化を検討し、圧迫力を加えた骨の骨細胞のオステオポンチン遺伝子の発現が急激に上昇することを見いだした。歯槽骨の骨細胞において通常では5%以下の骨細胞しかオステオポンチン遺伝子を発現していない。しかし、Waldoらによって確立された方法、つまり第一臼歯と第二臼歯の間に弾力性を有するゴムをはさむことによって加えられた圧迫力のかかる歯槽骨の骨細胞の90%以上がオステオポンチン遺伝子を発現していることが明らかとなった。われわれはこのメカニカルストレスがオステオポンチン遺伝子の発現を誘導する現象の分子機構を明らかにするため、オステオポンチン遺伝子のプロモーター解析を行い、オステオポンチン遺伝子上流域に結合する転写因子の同定を行った。その結果ビタミンDレセプター、PEBP2αA(CBFA1)、ETS-1、PU.1(Spi-1)、MITF、AP1などを同定した。骨細胞、骨芽細胞においてはビタミンDレセプター、PEBP2αA(CBFA1)、ETS-1.AP1が主要な転写因子として働いていることを明らかにした。メカニカルストレス対応領域決定のため、このプロモーター部位を導入したトランスジェニックマウスを作成し、解析を行っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Sato,S.Nomura,et al: "Trascriptional regulation of osteopontin genre in vivo by PEBP2αA/CBFA 1 and Tets1 in the skeletal tissues" Oncogene. 17. 1517-1525 (1998)

  • [文献書誌] S.Ohshima,S.Nomura et al: "IL-6 playsakey vole in the devalspmest of antiguar-induced asthritis(A1A)" Proc,Natl,Acad.Sci.U.S.A. 95. 8222-8226 (1998)

  • [文献書誌] A.Suzuki,S.Nomura et al.: "Localization of mRNA for trkB isofornis and P75 in the rat retinal ganglioncells." J.of Neurosci.Res. 54. 27-37 (1998)

  • [文献書誌] J.Kosoka,S.Nomura et al: "Differntial localization and expression of α and p isoenzymges of Protein Kinase C in the rat retired" J.of Neurosci.Res. 54. 655-663 (1998)

  • [文献書誌] M.Inada,S.Nomura et al: "Maturational disturbance of chonclrocytes in CBfa-1-deficient using" Dev.Dyucunics. (印刷中).

  • [文献書誌] K.Terai,S.Nomura et al: "The role of ostopirotin in the one remodeling caused by mealraincal stress" J.of Bone and Mineral Res. (印刷中).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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