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1998 年度 実績報告書

幹細胞システム成立のための普遍的分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470059
研究機関大阪大学

研究代表者

仲野 徹  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)

研究分担者 高橋 知巳  大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (70283801)
キーワード造血幹細胞 / 発生 / 細胞分化 / 幹細胞システム / 始原生殖細胞 / 胚性幹細胞
研究概要

幹細胞が幹細胞たりうる分子機構を解析するために、マウス胚性幹細胞(ES細胞)と始原生殖細胞(PGC)を材料に研究を行った。
一つは、植物から唾乳類にいたるまで細胞分化に大きな役割を有していると考えられているMybの機能を破壊することにより、未分化なES細胞に分化が誘導されるかどうかの検討を行った。この目的のために、mybのDNA結合ドメインとDrosophilaのEngrailedのrepressorドメイン、そしてエストロゲンのリガンド結合ドメインの融合タンパクを用いた。この融合タンパクは、エストロゲンの誘導体であるタモキシフエンの存在下でMybのドミナントネガティブ変異体として機能するので、conditionalにMybめ機能を抑制するとこが可能である。この融合タンパクを発現したES細胞にタモキシフェンを加えたところ、分化の誘導は認められなかったが、細胞周期の停止ならびに特定の細胞接着因子のdown regulationが認められた。現在、この細胞接着因子がMybの標的遺伝子であるかどうかの解析を行っている。
PGCに発現するTNAP遺伝子座にLacZ遺伝子をノックインしたマウスからPGCを純化し、PGCにおける遺伝子発現の解析を行っている。現在までに約6000のexpression tagの同定を終え、いくつかの遺伝子タグが非常に高頻度で発現していることを見いだしている。現在、ES細胞における発現タグの解析が進行中であり、近い将来にES細胞とPGCにおける発現の異同を検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Nishimura,N.Minato,T.Nakano,T.Honjo: "Immunological studies on PD-1-deficient mice implication of PD-1 as a negative regulator for B cell responses" Int Immunol. 10. 1563-1572 (1998)

  • [文献書誌] N.Suwabe,S.Takahashi,T.Nakano,M.Yamamoto: "GATA-1 regulates growth and differentiation of definitive erythroid lineage cells during in vitro ES cell differentiation" Blood. 92. 4108-4118 (1998)

  • [文献書誌] N.D.Lopez,A.Kinoshita,T.Nakano,T.Honjo et al: "Isoform specific expression of the SDR-1 protein,α and β in subregions of adult rodent brain" Biomed Res. (in press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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