研究課題/領域番号 |
10470098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大前 和幸 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60118924)
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研究分担者 |
中島 宏 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80217710)
武林 亨 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (30265780)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 分子疫学 / 遺伝子多型 / 生活習慣病 / 動脈硬化 / 高血圧 |
研究概要 |
本研究では、健康に関する6年間の追跡調査参加者に遺伝子多型検査を行い、高血圧、動脈硬化に対する遺伝的要因の意義を検討した。調査参加者のうち遺伝子多型の検査に同意したものは135名で、beta 3-adrenergic receptor(B2AR) TRP64Arg多型、uncoupling protein1(UCP1)A-3826G多型、beta2-adrenergic receptor(CETP)Taqlb多型、methylenetetrahydrofolate reductase(MTHFR)C667T多型、angiotensinogen(AGT)M235T多型の10遺伝子10多型について調べた。第一回調査時(S1)の平均年齢は34.0歳、第二回調査時(S2)の平均年齢は40歳であった。 BMIでUCP1がP=0.056でとなった(S2)。血圧に対するAGT,糖代謝に対するLPL、B3AR、UCP1、B2ARは関連が見られなかった。脂質代謝では中性脂肪でApoAI(S1、S2)、ApocIII(S1)が採択され、LDLコレステロールでCETPが採択された(S1)。頚動脈の硬化を表すβ値でCETPがP=0.052となった(S1) 本研究では20代前半の男性に70名の時間断面調査も行っているB3ARの多型による脂肪分布の違いが示唆され、LPLと中性脂肪、カイロミクロンに関連が見られた。AGTと血圧には関連が見られなかった。
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