研究課題/領域番号 |
10470103
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
嶋本 喬 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50143178)
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研究分担者 |
北村 明彦 大阪府立成人病センター, 集検I部, 診療主任
谷川 武 筑波大学, 社会医学系, 講師 (80227214)
磯 博康 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (50223053)
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キーワード | 動脈硬化 / 危険因子 / 超音波断層検査 / 循環器疾患 |
研究概要 |
生活環境の異なる4地域集団の中高年男女を対象に、頚動脈超音波検査を実施し、総頚動脈の硬化所見を統一した基準により測定、計測する。同時に動脈硬化の従来の危険因子(血圧、喫煙、飲酒、血清脂質、血糖)の測定に加え、新しい危険因子の可能性の大きい諸因子として、凝固線溶系因子(血小板凝集能、血漿フィブリノーゲン、組織プラスミノーゲン活性因子、組織プラスミノーゲン活性抑制因子等)、血清脂肪酸構成、血清インスリン、血漿ホモシスチン、血清エンドセリン、免疫能(白血球、リンパ球サブセット)、及び動脈硬化に関与する可能性の高い遺伝子多型を取り上げる。そしてこれら因子と頚動脈硬化との関連を多変量解析により分析する。 初年度は対象集団である東北農村(人口7千人)、四国農村(人口1.6万人)、関東農村(人口1.7万人)、大阪府近郊Y市M地区(人口2.1万人)の65〜74歳男女のうち、まず男子の調査を実施した。対象は循環器検診の受診者から無作為に抽出し、各地域150名の調査予定のうち、東北農村172名、四国農村98名、関東農村は174名、大阪近郊Y市M地区189名の調査を完了した。 現在、各種計測データをコンピューターに入力中であり、総合的な解析は2年度の調査成績を加えた上で実施するが、頚動脈硬化の地域差、それに関連する要因として、高血圧の程度、頻度のみではなく、持続期間等の新知見が得られつつある。
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