研究課題/領域番号 |
10470113
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
萱場 一則 自治医科大学, 医学部, 講師 (10221194)
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研究分担者 |
石川 鎮清 自治医科大学, 医学部, 助手 (70306140)
吉村 学 自治医科大学, 医学部, 助手 (20285802)
後藤 忠雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (00285800)
島田 和幸 自治医科大学, 医学部, 教授 (90145128)
刈尾 七臣 自治医科大学, 医学部, 助手 (60285773)
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キーワード | 脳卒中 / 心筋梗塞 / 循環器疾患 / 死亡 / コホート研究 / 前向き研究 / 日本人 / 発症要因 |
研究概要 |
動脈硬化性疾患の発症を追跡調査し、その発症要因を明かにするために、前向き研究であるコホート研究を行っている。ベースラインデータは、生活習慣等に関するアンケート調査および血液検査等の生体情報について平成4年から7年に収集され、対象者は全国12地区で12,490人で、その内40〜69歳では10,608人であった。追跡調査では脳卒中、心筋梗塞の発症、死亡、転出について調査している。脳卒中の発症は現在までに188例、心筋梗塞は25例登録された。対象者の追跡期間中の死亡は平成10年12月末現在361例、転出は222例で、うち176例が転出後追跡打ち切りとした。また、ベースラインデータのクリーニングとして、アンケート調査の入力確認を全対象者について行った。 前向き調査の解析で、平成10年12月末までの総死亡についてBMIとの関連を40〜69歳の男女で検討した。平均追跡期間5.5年で、追跡率は100%であった。Coxの比例ハザードモデルを用いて、年齢、拡張期血圧、総コレステロール、HDLコレステロール、喫煙歴で調整をしたところ、BMIが20.0-22.9kg/m^2の群を基準とした他のBMI群の死亡に対する相対危険(ハザード比)は、男性では20.0kg/m^2未満で1.36(95%信頼区間0.84-2.21)、23.0-25.9kg/m^2で0.70(0.43-1.13)、26kg/m ^2で0.76(0.41-1.43)で(図3)、女性では20.0Kg/m^2未満で0.91(0.42-1.96)、23.0-25.9Kg/m^2で1.02(0.58-1.81)、26kg/m^2以上で1.86(1.02-3.40)であった。発症症例についての解析は脳卒中の登録は症例検討が終了後に検討を行っていく予定である。
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