研究課題/領域番号 |
10470130
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田中 直見 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (60111530)
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研究分担者 |
正田 純一 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90241827)
松崎 靖司 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (50209532)
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キーワード | デヒドロエピアンドロステロン / エピアンドロステロン / プレグネノロン / エチオコラノロン / グルコース6リン酸脱水素酵素 / 癌増殖 / 大腸癌 / 肝癌 |
研究概要 |
1.DHEAの作用機序の解明および誘導体間の生理活性の比較 DHEAおよび類似構造を持つ他の内因性ステロイドであるDHEA-sulfate、epiandrosterone、pregnenolone、およびetiocholanoloneのglucose-6-phosphate dehydrogenase(G6PD)活性への影響をヒト肝癌細胞株HepG2を用いて検討した。その結果、etiocholanolone以外のステロイドはいずれも濃度依存的にG6PD活性を抑制したが、etiocholanoloneは全く抑制しなかった。一方、これらステロイドの癌増殖抑制効果を、細胞数およびMTT assayにて評価したところ、etiocholanoloneを含む全てのステロイドで濃度依存的に抑制効果が認められた。また、これらのステロイドを添加しても培養液中にLDHの増加は認められず、ステロイドによる直接的なcytotoxicityが細胞増殖抑制効果の主因ではないと考えられた。DHEAの癌増殖抑制機序は、G6PD活性の阻害によるリボース供給のブロックが主因との考えが現在の主流であるが、上記の結果よりG6PD活性の阻害にはよらない別の細胞増殖抑制機序の存在が示唆された。現在その機序を明らかにするため、HMG-CoAreductaseおよびMAP kinaseの活性を測定中である。 2.癌移植ラットでのDHEA投与の影響 In vivoでの抑制効果を明らかにするため、肝癌細胞移植ラットの作成準備中である。移植したラット組織のステロール分析をisotope dilution mass spectrometryにて測定するため、内部標準としての重水素標識したDHEAおよびその誘導体を合成している。
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