研究課題/領域番号 |
10470144
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
大槻 眞 産業医科大学, 医学部, 教授 (00030916)
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研究分担者 |
木原 康之 産業医科大学, 医学部, 助手 (80279330)
中村 早人 産業医科大学, 医学部, 助手 (90207902)
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キーワード | CCK-A受容体 / トランスジェニック / OLETFラット |
研究概要 |
平成10年度には、OLETFラットのCCK-A受容体は遺伝子レベルの異常であり、CCK-A受容体を介する機能は完全に消失していたことを確認して報告した(J Gastroenterol 33:702-709;1998)。 平成11年度には、そのCCK-A受容体の機能を回復するために当初の計画どおりCCK-A受容体トランスジェニックラットの作製に取りかかった。CCK-A受容体をコードする全体のcDNAが必要であるためにRT-PCR法を用いた。ラット脾臓からRNAを抽出して逆転写酵素を使用した後、CCK-A受容体mRNAの全域が得られるように設計したプライマーを用いて約1.4kbのcDNAが得られ、TAクローニングを行った。CCK-A受容体cDNAのみではトランスジェニック後にgenomicDNAに組み込まれても発現がみられないので、CCK-A受容体cDNAの5'側にプロモーター領域をもつようにプラスミドの入れ替えを行った。 CCK-A受容体の発現をより強力にするためには、このプロモーター領域が重要であるため、サイトメガロウイルスのプロモーター領域をもつpcDNA3.1プラスミドとSV40のエンハンサーおよびプロモーター領域をもつpSIプラスミドの2種類のプラスミドにCCK-A受容体cDNAを入れ替えた。それぞれのプロモーター領域とCCK-A受容体をコードする領域、ポリ(A)領域が含まれるように2種類の注入DNAを精製した。 来年度は実際にマイクロインジェクション法をもちいてトランスジェニックラットを作製する予定である。
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