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2001 年度 実績報告書

表皮細胞の発生・分化におけるPOUドメイン転写因子の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470185
研究機関弘前大学

研究代表者

玉井 克人  弘前大学, 医学部, 助教授 (20236730)

研究分担者 今 淳  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60271798)
キーワードケラチノサイト / POU ドメインファクター / Skn-1n / RT-PCR / in situ / RT-PCR
研究概要

研究内容:昨年度の研究において、我々は表皮性POUドメインファクターであるSkn-1aのスプライスバリアントskn-1nを初めて同定・クローニングし、培養表皮ケラチノサイトに発現していることを明らかにした。今年度は、in vitroおよびin vivoにおけるSkn-1nの発現をRT-PCRおよびin situ RT-PCRを用いて検討した。
研究結果:
1)in vitroにおいては、培地中のCa濃度が上がるにつれ、NHEKにおけるSkn-1aおよびSkn-1n mRNA発現量は著明に低下した。Ca濃度0.03mMから0.15mMへのスイッチではSkn-1n、Skn-1aいずれも約70^-80%の発現低下を示し、2.0mMではいずれも元の10%前後まで減少した。また、Oct-1の発現もCa濃度上昇に従って著明に減少し、Ca濃度0.15mMで既に0.03mMの15%まで減少した。
2)in vivoにおける発現検討では、健常皮膚でのSkn-1a,Skn-1nのmRNAの発現がin vitro同様にRT-PCRにより確認された。In situ RT-PCR法を用い、正常ヒト表皮においてSkn-1nが表皮基底層から有棘層中層まで発現していること、有層棘上層では発現量が低下していることを明らかにした。
3)健常皮膚でのSkn-1n/Skn-1a(以下Skn index)を1とし、尋常性乾癬、脂漏性角化腫、有棘細胞癌、尋常性疣贅といった異常増殖、異常角化を伴う皮膚病変におけるSkn indexをそれぞれ検討した。その結果、有棘細胞癌、尋常性疣贅ではそれぞれ1.28,1.40と、健常皮膚に比してSkn indexの軽度上昇を示したが、尋常性乾癬、脂漏性角化腫ではそれ2.57,2.38と明らかな増加傾向を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nakamura H, Aoki M, Tamai K, Oishi M, Ogihara T, Kaneda Y, Morishita R: "Prevention and regression of atopic dermatitis by ointment containing NF-kB decoy oligodeoxynucleotides in NC/Nga atopic mouse model"Gene therapy. (accepted).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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