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1998 年度 実績報告書

放射線肺臓炎の予測因子としての呼気中NO -最適測定法の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 10470195
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

山崎 秀哉  大阪大学, 医学部, 助手 (50301263)

研究分担者 大関 修治  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 助手 (80093384)
井上 武宏  大阪大学, 医学部, 助教授 (10159981)
井上 俊彦  大阪大学, 医学部, 教授 (70028512)
キーワードNO / 放射線肺臓炎
研究概要

近年炎症関連のみならず血管拡張因子/神経伝達物質として生理活性が注目を集めているNOについて、放射線治療による有害事象である放射線肺臓炎において検討するため、細胞/動物レベルの基礎的データ、さらに臨床的なデータを蓄積している。まず各種細胞においてノーザンプロットを用いてiNOS応答をみたところ、細胞種および照射環境により放射線刺激に対する反応が異なっており、iNOSが誘導されるもの/反応を示さないものが認められ現在再現性を検討中である。ラットを用いて全身照射を行った例でははっきりした誘導が認められず、照射線量や測定時期の再検討を行っている。臨床的には国立療養所刀根山病院において肺癌患者27例、正常ボランティア11人の呼気中NOxを測定した。その結果正常ボランティアに比して肺癌患者に高い数値が認められ、かつ喫煙者に高い傾向があった。放射線胸部照射終了後の呼気中NOは照射前値に比して、減少する傾向にあり放射線治療による腫瘍治癒に伴い、腫瘍関連の炎症が減少するものではと思われた。また放射線照射線量が多い症例ほど照射後の呼気中NOxが高い傾向があった。放射線肺炎を発症した2症例では照射期間中に呼気中NOxが高値を示しており、放射線肺臓炎の予測因子としての可能性が示された。それに併せてCTによる肺炎像と呼気中NOxの相関を検討している。以上の初期結果のうち臨床データを第57回日本医学放射線学会(1998年4月8日-11日、神戸)に発表/現在論文作成中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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