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1999 年度 実績報告書

躁うつ病における脳内サイトカインの役割に関する遺伝子組換え動物を用いた研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470202
研究機関山梨医科大学

研究代表者

神庭 重信  山梨医科大学, 医学部, 教授 (50195187)

研究分担者 竹内 潤一  山梨医科大学, 医学部, 助手 (20303422)
久保田 正春  山梨医科大学, 医学部, 助手 (60234499)
キーワードサイトカイン / インターロイキン1β / 腫瘍壊死因子 / Fyn欠損マウス / cAMP応答配列結合蛋白
研究概要

1)ラット視床下部におけるストレス応答の神経科学的研究
躁うつ病における視床下部-下垂体-副腎皮質系の異常と、免疫系の異常所見の相関関係を明らかとするためにラットを用いて、各種サイトカインのラットでの視床下部-下垂体-副腎皮質系に及ぼす影響について検討を行った。この結果これまで報告されているインターロイキン1βのみではなく、腫瘍壊死因子においても視床下部-下垂体-副腎皮質系を活性化させること、この作用がインターロイキン1βを介した作用であることが明らかとなった。
2)ノックアウトマウスを用いた検討
躁うつ病では感情の異常がその主体をなすことがいわれているが、情動行動に異常の認められているモデルマウスの一つにFyn欠損マウスがいる。このマウスでは情動の中枢と言われている辺縁系、とくに海馬や扁桃体に構造異常が見られ、その関連構造や、神経連絡、細胞内刺激伝達にも異常が生じていることが想定され、それが外部からの刺激に対し異常な反応を示すことに関わっていることが考えられる。そこで我々は、このFyn欠損マウスに、強制水泳や、拘束によるストレスを与え、不安を増強することによって、細胞内の刺激伝達に記憶などで大きな役割を果たすことが判っているCREB(cAMP応答配列結合蛋白)のリン酸化体の発現に差が見られるかを、免疫組織化学法を用いて調べた。その結果、(ヒトでは海馬傍回と言われる)梨状葉において、ストレスに反応する形で、リン酸化CREBが発現し、Fyn欠損マウスではその割合が大きい傾向にあることが観察された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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