研究課題/領域番号 |
10470205
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小阪 憲司 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60023800)
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研究分担者 |
三浦 恵 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (60157427)
井関 栄三 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30203061)
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キーワード | レビー小体型痴呆 / レビー小体 / アルファ・シヌクレイン / タウ / 免疫組織化学 |
研究概要 |
本年度は4年間の研究の最終年度であるので、レビー小体型痴呆(DLB)研究の総括を行うとともに、今までの研究を発展させた。本年度の研究では、以下の成果を得た。 1)DLBとアルツハイマー型痴呆(ATD)との臨床的鑑別を呈示した。 2)DLB剖検脳において、種々の抗体を用いた免疫組織化学的方法によって、レビー小体を有する神経細胞の変性過程を検討し、神経細胞の変性に従って、レビー小体が変性して組織に残り(ghost Lewy bodies)、そこにミクログリア、さらにアストログリアが関与し、ついにレビー小体も消失することを明らかにした。 3)DLB剖検脳のalpha-synuclein免疫組織化学的検討により、黒質・扁桃核投射系に障害があることを明らかにした。 4)DLBとATDの海馬領域でのm1ムスカリン性アセチルコリン受容体の変化を免疫組織化学的方法により検討し、両者ともm1受容体の免疫染色性が低下していることを明らかにした。 5)DLB剖検脳について、alpha-synuclein遺伝子異常を検索したが、現時点では遺伝子異常は認められなかった。
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