研究概要 |
in vivoでの遺伝子導入と、DXR抑制効果の検討 (平成11年度、1999年) 平成11年度の研究では、FasL分子とBcl-2分子の組込みアデノウイルスベクター(pFasL/Adv-1,pbcl-2/Adv-1)を作成し、経冠動脈的にモルモットの心臓に接触感染させ、その心臓を用いて異種移植実験を行った。(結果)遺伝子導入効果としては、免疫染色やRT-PCRの手法で発現量の解析を行ったが、心臓全域にいずれの分子も十分な発現量は得られなかった。不十分な発現量のもとで、CVF(Cobra Venom Factor)の投与下でモルモットからラットへの異種移植を行ったが(n=4)、心臓の生着時間は、18.6時間とコントロールの20.2時間よりも延長しなかった(結論)この手法では、in vivoの心臓に十分な遺伝子の発現は得られないことが明らかとなり、今後、新しい遺伝子導入法手段を開発していく予定である。
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