研究概要 |
本年度は,移植実験の気管支鏡検査の方法について検討した.細径の気管支鏡では使用可能なチャンネルが細いため,使用できる擦過ブラシは末梢気管支まで挿入可能であるが,採取できる検体量は少ない.このため気管支鏡に導管を外部に接着して臨床で通常使用しているサイズのブラシを使用することを試みた.しかしこの場合も気管支鏡の口径が大きくなるため気道内への挿入及び操作性と擦過できる範囲について問題があり,今後,改善が必要である. 来年度はニホンザルを用いて肺移植を行い,移植後急性期の移植肺の状態把握及び炎症性サイトカイン動態の解明のために,移植後の一連の検体採取の一環として経気管支擦過法による検体採取と炎症性サイトカインなどの検討を行う予定である.
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