研究課題/領域番号 |
10470305
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長谷川 幸治 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50208500)
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研究分担者 |
坂野 真士 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助手 (10324427)
原田 敦 国立療養所中部病院, 医長 (80198910)
伊藤 宜則 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 教授 (50087665)
川崎 雅史 名古屋大学, 医学部・附属病院, 医員
鳥居 行雄 名古屋大学, 医学部・附属病院, 医員
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キーワード | 運動器疾患 / コホート / 骨粗鬆症 / 変形性関節症 / 転倒 / 下肢筋力 / QOL / 認知機能 |
研究概要 |
平成12年度に引き続いて平成13年8月3-5日に約1000名の町民検診をおこなった。対象は北海道Y町での町民検診を受け内科的・生活習慣のデータが整備された約5000人のコホートとした。運動器疾患のprospectiveな検討を続け、身体所見、生活習慣などの生活習慣と身体所見をはじめとした内科的データと総合的に解析した。今年度は高次脳機能を調査対象として追加した。5年間継続して1)骨粗鬆症と転倒に対する研究ではend pointを骨折として研究した。2)高齢者膝関節症の診断と疫学的研究をおこなった。3)腰痛と脊椎変形の疫学的研究をした。4)高齢者運動器疾患とQOLを検討した。運動器検診15項目は1)アンケート、2)転倒手帳を作成し転倒の記録、3)身体所見、4)整形外科疾患の問診、5)体力検査、6)骨密度、7)腰椎側面臥位X線像、膝関節立位撮影、8)健脚度、9)重心動揺検査、10)軟部組織量評価、11)エルゴメーター12)高次脳機能である。3年間に回収した転倒手帳の解析では、Y町の転倒率は約10%と少なく、骨折の頻度も少なかった。昨年できたエルゴメータによる下肢筋力の基準値を検証し、基準値より低い町民に指導した。下肢筋力は背筋力、下腿周囲径、健脚度と強く相関した。変形性膝関節症は女性に多く、70歳以上の女性で35%あった。約50%で膝関節症の変化がないことが判明した。利き足と運動器疾患が関係する可能性があると考えられた。一般住民における重心動揺の加齢に伴う変化の標準値と変形性関節症との関連を検討した。膝関節症の進展と骨棘形成との関係を検討した。9)生活の質(QOL)の質問票SF-36を行ない標準値を作成した。高次脳機能(記憶、計算、認知)の標準値を作成した。
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