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1998 年度 実績報告書

ゲルゾリン遺伝子、Ras抑制変異体を用いた膀胱癌に対する遺伝子治療の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 10470327
研究機関北海道大学

研究代表者

篠原 信雄  北海道大学, 医学部, 助手 (90250422)

研究分担者 出村 孝義  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (00133827)
葛巻 暹  北海道大学, 医学部, 教授 (80091445)
キーワードゲルゾリン / Ras抑制変異体 / アデノウィルスベクター / 細胞増殖抑制 / 膀胱癌
研究概要

1. ゲルゾリン-アデノウイルスペクターの作製: 今年度の研究計画に基づき、アデノウイルスシャトルベクターpCA14を用い、これにヒト野生型ゲルゾリンcDNAを組み込み、アデノウイルス発現プラスミドpJM17ととも293細胞ヘリポフェクション法により遺伝子導入し、ゲルゾリン-アデノウイルスベクターおよびコントロールアデノウイルスベクターを作製した。さらに超遠心により10^9-10^<10>PFU/mlの高力価のベクターに精製した。
2. ゲルゾリン-アデノウイルスべクター、Ras抑制変異体N116Yの膀胱癌細胞株の細胞増殖への影響; これらアデでノウイルスべクターをヒト膀胱癌細胞株UMUC-2に感染させ、癌細胞株に対する増殖抑制効果を検討。コントロールぺクターとくらべ、ゲルゾリン-アデノウイルスべクターは有意にin vitroにおける細胞増殖を抑制した。一方、Ras抑制変異体N116Yもアデノウイルスべクターに組み入れることに成功し、これを用い同様の実験を行った結果、N116Yもゲルゾリンと同様に膀胱癌UMUC-2,KU-7の増殖を抑制することが示された。現在、これら膀胱癌細胞株をヌードマウスの膀胱内へ移植する実験に入り、これが恒常的に生着するよう検討。今後、in vivoでヌードマウスの膀胱内で増殖している膀胱癌にたいし、ゲルゾリン、N116Yを組み込んだアデノウイルスべクターを膀胱内に注入し、in vitroと同様にin situでも膀胱癌の増殖を抑制しうるかどうか検討する予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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