研究課題/領域番号 |
10470356
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
川内 秀之 島根医科大学, 医学部, 教授 (50161279)
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研究分担者 |
石光 亮太郎 島根医科大学, 医学部, 助手 (90301291)
片岡 真吾 島根医科大学, 医学部, 助手 (60152667)
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キーワード | 鼻粘膜 / Tリンパ球 / RT-PCR / アレルギー性鼻炎 / サイトカイン |
研究概要 |
(1) ヒト鼻副鼻腔粘膜からのリンパ球の採取とヘルパーT細胞の分画の検討。副鼻腔炎あるいはアレルギー性鼻炎患者から鼻粘膜を擦過細胞診により採取し、リンパ球分画を抽出し、種々のモノクローナル抗体を用いたFlow cytometryにより、B細胞およびT細胞分画を解析した結果、各々の患者から解析のために必要な十分量のリンパ球が採取でき、安定した結果が得られ、方法論が確立された。 (2) アレルギー性鼻炎患者についての末梢血Tリンパ球さらには鼻粘膜より採取したTリンパ球のサイトカインプロフィールを検討するため、Th1およびTh2タイプのサイトカインの発現についてRT-PCR法を用いてmessenger RNAレベルで検討した。鼻粘膜由来のリンパ球を用いた検討でも1000個単位のTリンパ球で解析が可能となった。現在、鼻粘膜より採取したTリンパ球を用いてsingle cell RT-PCR法の検討を行っている。 (3) 鼻粘膜を用いた免疫組織化学的検討では、IL-4やIL-5などのTh2タイプのサイトカインについて検討を行った。アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎を合併した患者を対象として、免疫修飾作用を有する薬剤を用いて臨床効果を検討した結果、臨床効果と鼻粘膜のTh2タイプのサイトカイン陽性細胞との間に相関が認められた。
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