研究概要 |
私たちは以下の実験を行った。 1.ロドプシン遺伝子のプロモーターに存在するNRL結合部のオリゴヌクレオチドをP32ラベルした。 2.明期および暗期の網膜より核抽出液を作成し,上記オリゴヌクレオチドを反応させ,電気泳動した。 その結果,暗期網膜からの核抽出液では,泳動距離が短くなり,この核抽出液にはロドプシン遺伝子のプロモーターに存在するNRL結合部が結合する蛋白が存在することが明らかになった。 次に 3.抗FOS抗体を暗期の網膜よりの核抽出液およびP32ラベル1W NRL結合部位のオリゴヌクレオチドと反応させ,電気泳動した。その結果,抗FOS抗体を加えなかった場合にくらべ泳動距離はさらに短くなり,暗期にNRL結合部位の結合する蛋白にはFOS蛋白が含まれていることが明らかになった。
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