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1998 年度 実績報告書

抗菌剤含有コラーゲンシートを用いたDrug Delivery Systemの研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470366
研究種目

基盤研究(B)

研究機関順天堂大学

研究代表者

金井 淳  順天堂大学, 医学部, 教授 (00053059)

研究分担者 橘 信彦  順天堂大学, 医学部, 助手 (10306938)
佐渡 一成  順天堂大学, 医学部, 助手 (70205988)
横山 利幸  順天堂大学, 医学部, 講師 (00191528)
キーワードドラッグデリバリーシステム / コラーゲンシート / 抗菌剤
研究概要

(1) コラーゲンシートの作成に関する検討
ドラッグデリバリーに使用するコラーゲンシートを作製する場合、溶解されたコラーゲン溶液を滅菌下で風乾させた後架橋する。架橋する方法には紫外線とγ線による方法がある。今回は大学施設内で容易に行うことができる紫外線照射による架橋方法を採用して酸性の1%アテロコラーゲン溶液を容器(10×10cm)に高さ7mmになるように流し込み、コラーゲンのシートを作製した。このシートは酸性であるため、水に入れるとすぐに溶けてしまうため、コラーゲンシートに波長254nmのUVランプを照射し、コラーゲン分子間に架橋を行った。UVの照射量は照射時間によってコントロールできる。UV光の強さを500μ W/・に設定し照射した場合には、10分の照射でシートは溶解しなくなる。この状態を溶出率0%とした。しかしUV照射時間を長く続けるとコラーゲン分子の分解が起こる。
(2) ニューキノロン系抗菌剤のソフトコンタクトレンズよりの放出
抗菌剤含有コラーゲンシート内からの抗菌剤の経時的放出を測定する前に、各種ソフトコンタクトレンズ内に浸透させた抗菌剤を経時的に放出濃度を測定した。本実験に用いた含水性ソフトコンタクトレンズは含水率38%非イオン性、含水率74%非イオン性の2種のソフトコンタクトレンズである。抗菌剤はロメフロキサシンとオフロキサシンを用いた。抗菌剤(0.3%ロメフロキサシン、0.3%オフロキサシン)の各点眼液5ml内にレンズを35℃下で24時間振盪浸漬させた。レンズ内の抗菌剤の放出は含水率38%ソフトコンタクトレンズの方が、高含水率ソフトコンタクトレンズに比べて長時間にわたって徐々に抗菌剤が放出されることがわかった。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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