研究課題/領域番号 |
10470366
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金井 淳 順天堂大学, 医学部, 教授 (00053059)
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研究分担者 |
小暮 信行 順天堂大学, 医学部, 助手 (90266015)
佐渡 一成 順天堂大学, 医学部, 講師 (70205988)
横山 利幸 順天堂大学, 医学部, 講師 (00191528)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / 抗菌剤 / 使い捨てコンタクトレンズ / コラーゲンシート / アテロコラーゲン / 角膜感染症 |
研究概要 |
ソフトコンタクトレンズは多量生産が可能となり、使い捨ての考え方が導入された。使い捨てレンズ(DSCL)は角膜疾患の治療目的で応用されるようになった。DSCLが抗菌剤のDDSとしての応用を検討した。DSCLとしてFDA分類のタイプの異なるレンズ(ワンデーアキュビュー、メダリスト、14UV)による3種類のニューキノロン(NQ)系抗菌剤(オフロキサシン(OFX)、ロメフロキサシン(LFX)、ノルフロキサシン(NFX))の取り込みと除放性について調べた。 1.方法 (1)各種DSCLのNQ剤取り込み量の測定:NQ系3種の抗菌点眼液500μlにDSCLを1枚浸し、その容器を25℃、毎分80回転で浸盪し、1、4、24時間後に50μlを取り、HPLCにて各NQ濃度を測定し、DSCL内への取り込み量を測定した。 (2)各DSCLのNQ剤の放出量測定:NQ剤が取り込まれたDSCLを生理食塩水20ml内に浸し、35℃、毎分80回転で浸盪し、5分、30分、2、4、24時間後に500μlを取り、HPLCにて各NQ濃度を測定し放出量を算定した。 2.結果 (1)各種DSCLのNQ剤取り込み量の測定:全てのNQ剤が4時間で飽和取り込み量となった。取り込み量の最も多かったDSCLは、全てのNQ剤でワンデーアキュビューであった。NQ点眼剤を24時間取り込んだDSCL中のNQ剤濃度を算出した結果、ワンデーアキュビューおよびメダリストが全ての抗菌剤で飽和濃度以上となった。特にワンデーアキュビューに取り込まれたLFXは飽和濃度より約10倍高かった。 (2)各種DSCLのNQ剤の放出量測定:各NQ剤の3種のDSCLからの放出量は放出2時間目でDSCL中の残存率が25%以下となったが、ワンデーアキュビューとメダリストは14UVに比べて除放化傾向が見られ、DDSとして応用する場合、その有意性の高いDSCLはワンデーアキュビューと思われた。
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