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1999 年度 実績報告書

歯胚発生におけるソニックヘッジホッグの役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10470380
研究機関大阪大学

研究代表者

栗栖 浩二郎  大阪大学, 歯学部, 教授 (50028346)

研究分担者 田畑 純  大阪大学, 歯学部, 助手 (20243248)
岩本 容泰  大阪大学, 歯学部, 講師 (30223431)
脇坂 聡  大阪大学, 歯学部, 助教授 (40158598)
キーワード歯胚 / ソニックヘッジホッグ / 器官培養 / マウス / 形態形成 / 発生 / 組織分化 / アンチセンスオリゴDNA
研究概要

本研究では、歯の発生過程におけるSonic hedgehog(Shh)の生理的な役割を明らかにするため、まずShhの発現をin situ hybridizationにより検討した。次に、ShhのmRNAに対するアンチセンスDNA(As oligo)を用いて歯の発生過程におけるShhの生理的役割を解析した。その結果、以下の結果が得られた。
Shhは歯上皮の肥厚期から鐘状期に至る歯の発生の全過程において発現していた。一方、歯上皮の肥厚期にある胎齢11日のマウスにより下顎を摘出してAs oligo処理して培養すると、蕾状期で発生が停止した。帽状期にある胎齢14日のマウスの歯胚をAs oligo処理して培養すると、エナメル器の形成異常が著明で、内エナメル上皮細胞と中間層細胞の分化不全が見られ、象牙質の形成も認められなかった。また、As oligo処理による歯の発生阻害は、培養歯胚にShh遺伝子を導入することにより、部分的ではあるがレスキューされた。以上の結果より、Shhは歯の形態形成の全ての過程で時期特異的な機能を有する必須の制御因子であることが強く示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 田畑 純 他: "歯の発生に関与する遺伝子とその役割"日本咀嚼誌. 9(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] J. Pispa et al.: "Cusp patterning defect in Tabby mouse teeth and its partial rescue by FGF"Develop. Biol.. 216. 521-534 (1999)

  • [文献書誌] K. Yamagi et al.: "Matrix GLA protein is a developmental regulator of chondrocyte mineralization and, when constitutively expressed, blocks endochondoral and intramembranous ossification in the limb"J. Cell Biol.. 147. 1097-1108 (1999)

  • [文献書誌] S. Soma et al.: "Effects of continuous infusion of PTH on experimental tooth movement in rats"J. Bone Mineral Res.. 14. 546-554 (1999)

  • [文献書誌] M. Iwamoto et al.: "Action of hedgehog protein on skeletal cells"Crit. Rev. Oral Biol. Med.. 10. 477-486 (1999)

  • [文献書誌] J.-G. Liu et al.: "Developmental role of PTHrP in murine molars"Eurap. J. Oral Sci.. 106. 143-146 (1998)

  • [文献書誌] 岩本容泰 他: "歯科インプラント(インプラント体周囲の硬組織の再生)"先端医療技術研究所. 447 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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