研究分担者 |
豊岡 宏起 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30285530)
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (40265070)
塚越 慎 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (10236846)
中出 修 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70188986)
遠藤 一彦 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70168821)
|
研究概要 |
当初の実験計画に対する進行状況と研究実績 1. BMPあるいは象牙質非コラーゲン性リンタンパク質を再構成 型コラーゲン線維にdivinyl sulfone (架橋剤)を用い架橋結合させ,カルシウム・リン酸準安定石灰化溶液中におけるハイドロキシアパタイト誘導能を検討する. 象牙質の石灰化に重要な役割を有していると思われるフォスフォフォリンの機能に関してin vitro実験を行い,フォスフォフォリンのリン酸基が主要な役割を占めているが,脱リン酸をうけた場合には,カルボキシル基とリン酸基の共同作用が重要となることが明らかになっている.また,石灰化誘導の際のフォスフォフォリンと誘導された石灰化物間の界面張力を測定したところ,ハイドロキシアパタイト上の結晶成長とほぼ等しい値が得られ,また,この値は,フォスフォフォリンが高リン酸化の性質を保持している限り,不変であることを見い出した.また,支持体となるコラーゲンに関しては,コラーゲン線維の構造を種々変化させて,フォスフォフォリンのコラーゲン線維への結合能を検討したところ,コラーゲン線維の安定化がフォスフォフォリンの共有結合の安定化につながり,石灰化誘導能を増強させることが明らかになっている. 2. コラーゲンゲルを用いて歯髄細胞の三次元培養を行い歯髄細胞の増殖,分化,および石灰化について検討する.この際,BMPあるいは象牙質より抽出した非コラーゲン性リンタンパク質を 型コラーゲンゲルに架橋結合させ,それらの添加効果を検討する. これに関しては,現在実験中である.
|