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1999 年度 実績報告書

球状セラミック・メガフィラー填入によるコンポジットレジンの物性向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10470422
研究機関日本歯科大学

研究代表者

石川 明子  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50176153)

研究分担者 谷 嘉明  東亜大学, 工学部, 教授 (90026881)
キーワードコンポジットレジン / メガフィラー / 球状セラミックメガフィラー / 光沢度 / 球状セラミックフィラーの臨床応用
研究概要

我々は、Bowenの提唱した桿状体のBeta Quartz Glass-Ceramicメガフィラーをコンポジットレジンの中に填入することによりコンポジットレジンの物性が向上することを明らかにしてきた。しかし、臨床応用した際、桿状体の大粒径メガフィラーを窩洞に垂直に施した修復面は必ずコンポジットレジン相とメガフィラーとの界面を生じ脱落や破壊の原因となることを臨床的に確認した。これを解決するために、桿状体に代わって直径1mmの球状セラミック・メガフィラーを填入し、メガフィラーが修復面に露出させない方法で填入することを考案し、光沢度の測定、並びに臨床応用し、その評価を行った。
光沢度については、桿状体メガフィラーを填入した面は、メガフィラーとコンポジットレジンが同一表面にあるため、研磨面がスムーズな面になりにくく光沢度は、コンポジットレジン単体、球状セラミックフィラーを填入した面より低い値を示した。球状セラミックフィラーは、表面に出さない様に填入するため、コンポジットレジン単体と同等の光沢度を示した。臨床応用する際には、窩洞は1.5mm以上の深さに切削すれば、填入されたコンポジットレジンが表面に突出することもなく、問題はないと思われる。また、球状セラミックフィラーを填入する際には、最初に窩底に薄く一層コンポジットレジンを敷いておきその後一粒ずつ窩洞の中に填入するのではなく、充填器にコンポジットレジン泥をつけておき、そのコンポジットレジン泥に球状セラミックフィラーを軽く接触させれば一度に数粒接着するため容易に填塞が行える。
さらに最初に窩底に一層敷いてあるコンポジットレジンとも接着し、通法通りの充填と比較して時間的にも手間のかかる充填とはならず物性も向上し有効な充填手段であることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Okubo, Y: "Comparative study of intramuscurlar and intraskeletal osteogenesis by recombinant human bone morphogonetic protein-2"Oral Surgery Oral Medicine Oral Pathology. 87. 34-38 (1999)

  • [文献書誌] Bessho, K: "Comparison of recombinant and purified human bone morphpgenetic protein"British Journal of Oral Maxill of acial Surgery. 37. 2-5 (1999)

  • [文献書誌] Ishikawa, A: "Surface Gloss of Newly Developed Composite Resins"Transactions of Academy of Dental Materials. 13. 134 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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