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1999 年度 実績報告書

歯科用局所麻酔薬カートリッジの保管方法の麻酔効果に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10470430
研究機関大阪大学

研究代表者

松浦 英夫  大阪大学, 歯学部, 教授 (10029978)

研究分担者 丹羽 均  大阪大学, 歯学部, 助教授 (30218250)
キーワード局所麻酔薬 / 歯科治療 / エピネフリン / 保管条件
研究概要

歯科用局所麻酔薬A液(8万倍エピネフリン添加2%リドカインで、防腐剤としてパラアミノ安息香酸メチル、抗酸化剤としてピロ亜硫酸ナトリウムを加えたカートリッジ製剤)とB液(防腐剤は加えず、抗酸化剤として乾燥亜硫酸ナトリウムのみを加え、他の成分はA液と同じであるカートリッジ製剤)について様々な保管条件における、塩酸リドカイン、およびエピネフリン含有量とpHへの影響を調べた。A液とB液は通常の歯科診療室で保管する可能性のある場所を考慮して、(1)冷蔵庫内(平均4℃)、(2)室温(平均23±2℃)遮光下、(3)室温蛍光灯下、(4)直射日光下、(5)30℃恒温器内(遮光)の5カ所に保存した。各測定は保管前、保管後1、3、6、12カ月におこなった。
A液、B液ともに塩酸リドカイン濃度には観察期間中、有意な変化は認められたかった。A液のエピネフリン含有量は、光の影響を受ける直射日光下および室温蛍光灯下で保管すると、有意に低下した。一方、B液では光に加え、温度の影響も受け、冷蔵庫以外で保管すると有意にエピネフリン含有量は減少した。pHは、A液において経時的に低下し、蛍光灯下で保管した場合に最低となった。B液では室温遮光下および直射日光下で保管するとpHは上昇し、一方、室温蛍光灯下、および30℃恒温器で保管した場合、低下した。
前年度に行われた麻酔効果時間への保管条件の影響と今回の結果を考慮すると、A液を長時間保管する場合には、光の影響を受けにくい条件で、温度は室温(23℃)までは許される。一方、B液の場合に、3カ月以上保管して使用する時には、光に加え温度の影響を全く受けない冷蔵庫に保管すべきであると言うことが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 崎山 清直: "歯科用局所麻酔薬カートリッジの保管条件が麻酔効果時間に及ぼす影響"大阪大学歯学雑誌. 44(2). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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