研究課題/領域番号 |
10470438
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 篤哉 九州大学, 歯学部, 講師 (00284521)
|
研究分担者 |
怡土 信一 九州大学, 歯学部, 助手 (00315095)
池本 清海 九州大学, 歯学部, 教授 (90091272)
|
キーワード | パッチクランプ法 / ホールセルモード / 静脈麻酔薬 / リコンビナント / ヒトGABA受容体 |
研究概要 |
我々はバキュロウイルス-Sf9細胞系を用いて種々のサブユニット構成のリコンビナントのヒトGABA受容体を発現させ、パッチクランプ法でGABA電流の麻酔薬における変化を観察している。昨年まではSf9細胞、バキュロウイルスによる発現等を九州大学医学部第二生理学教室に依頼、譲渡してもらっていたが、本年より当教室にてすべての工程を行えるべく準備を進めた。その結果、現在Sf9細胞は順調に増殖している。また我々の共同研究者は細胞培養の準備を進めている間にスライス標本を用いて三叉神経脊髄路核ニューロンにおける伝達に対するイソフルレンのシナプス前、シナプス後作用について第46回日本麻酔学会総会および第27回日本歯科麻酔学会総会で発表した。次年度の計画としてはまず、麻酔薬が結合するサブユニットを同定することが目標であるため、第一段階としてホールセルモードでの実験を行って結果を他の細胞と比較した上で、アウトサイドアウトパッチを作成しての電流のシングルチャネルコンダクタンスの測定を行い、さらにベンゾジアゼピンがGABAの反応を増強することは知られているが、そのメカニズムには未だ不明な点が多い事に注目し、ベンゾジアゼピンとよく似た分子構造をもつ物質を使って同様に増強効果があるかどうかを観察し、それによって薬物の作用が分子構造に起因しているかどうかを検討する予定である。
|