研究課題/領域番号 |
10470442
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
倉地 洋一 昭和大学, 歯学部, 助教授 (70112729)
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研究分担者 |
竹味 利晃 昭和大学, 歯学部, 助手 (90307059)
真鍋 真人 昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)
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キーワード | インプラント / チタン / 低骨塩動物 / 骨塩量 / 骨造成法 |
研究概要 |
近年、純チタンを素材としたインプラント治療が口腔諸機能の回復に優れた臨床成績を示し、予知性の高い治療法として広く臨床応用されている。一般に、顎骨の形態や骨質がインプラントの予後に大きな影響を与えることは良く知られており、骨量が不十分な場合には、種々の骨造成法が行なわれている。しかし、高齢者や骨粗髭症など骨塩量が減少している患者に、これらの骨造成法を行った場合の病態生理についてはほとんど検討されていない。そこでわれわれは、当教室で作成した低骨塩動物を用いて.骨造成法において骨塩量の減少が骨形成、骨修復過程にどのように影響するかについて検討した。 実験方法:低骨塩動物としては雌性家兎の左右卵巣を摘出し、低カルシウム食で飼育した動物を使用した。静脈内麻酔下に家兎の下顎に直径4mm深さ4mmの骨欠損を作成し、骨欠損部における骨修復過程について、脱灰骨基質を添加した動物としない動物とで比較検討した。骨欠損単独および脱灰骨基質添加群について経時的に骨塩量を測定し、動物を屠殺した後.非脱灰研磨切片を作成して組織学的に検討した。なお、正常家兎を用いて同様な処置を行った動物をコントロールとした。 結果:骨欠損単独での骨塩量はコントロールに比べ4週では8%、8週では35%減少し、脱灰骨基質を添加した群では8週において20%の減少を示した。組織学的所見では低骨塩動物は骨欠損単独、脱灰骨基質添加群ともに骨梁が細く、骨形成が遅れる傾向にあった。今後は自家骨を用いたベニヤグラフトやオンレイグラフトに関する低骨塩の影響についても検討する必要があると思われた。
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