研究課題/領域番号 |
10470448
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
木村 光孝 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
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研究分担者 |
薬師寺 仁 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90085788)
祖父江 鎮雄 大阪大学, 歯学部, 教授 (60029973)
下野 勉 岡山大学, 歯学部, 教授 (40028783)
高木 裕三 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30124697)
前田 隆秀 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70130599)
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キーワード | 口腔内健診 / アンケート調査 / CSI(caries serious index) / 齲蝕活動性試験 / 1歳から3歳 / クロス集計 |
研究概要 |
全国29大学の歯学部小児歯科学講座へ用意した口腔内健診用紙、アンケート用紙、ミューカウント(昭和薬品加工)、カリオスタット(三金)を200名分、配布し、各大学小児歯科診療室に来院した1歳から15歳を対象として、口腔内健診、齲触活動性試験、患児とその保護者について、アンケート調査を行った。得られた結果はコンピューターに入力し、統計処理を行い、今回は1歳から3歳までのカリエスリスクの相関関係についてクロス集計を行い、以下の結論を得た。 1歳児はCSI(caries serious index)の場合、カリオスタット、ミューカウントのハイリスクに対し有意差がみられた(p<0.01)。またその他のアンケートに対しても有意差を示す内容の部分が見られた。これは他のカリオスタットの場合やミューカウントの場合においても同様であった。 2歳児においてCSIの場合、カリオスタット、ミューカウントのハイリスクに対し有意差がみられた(p<0.01)。また1歳児の場合と同じアンケートの内容に対しても有意差を示す部分が多い事がわかった。またカリオスタット、ミューカウントから見た場合も同様であった。 3歳児においてCSIの場合、カリオスタット、ミューカウントのハイリスクに対し有意差がみられた(p<0.01)。またアンケートの中で有意差を示す項目もあったが、1歳児、2歳児に比べると減少しているのが特徴的であり、とくに環境的要因が低下している事がわかった。また全体的に保護者のアンケートからはハイリスクとなる要因は極めて少ない事がわかった。 以上の事から、カリオスタットやミューカウントはカリエスのハイリスクの判定にとって臨床的立場からみて有効であるとともに、いくつかの環境的要因が明らかにされた。
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