1998年6月から7月にかけ岐阜県山岡町、上矢作町で歯科健診を受診した者、それぞれ331名と345名を対象とした。歯科健診は歯の状態、CPIによる歯周疾患の状態についておこなった。さらに対象者に甘味嗜好傾向、歯磨き習慣、歯科受診状況、口腔内の自覚症状、食事嗜好につき調査を行った。さらにCPIによる歯周疾患とう蝕の状況を加え、調査および健診結果を点数化し個人ごとの点数を求めた。各町ごとに無歯顎者を除き点数の低い、すなわち生活習慣、口腔内に問題の多くある者からそれぞれ97名と79名を選び個別指導対象者とした。山岡町では結果説明会で対象者に対し個別指導を行い、説明会に来ない者に対しては個別に郵送にて通知を行い、町立診療所で個別指導をおこなった。指導には歯科医師と歯科衛生士、保健婦があたった。上矢作では住民検診結果報告会にて個別指導の必要な対象者に個別指導の案内を行った。また電話やハガキによる連絡を行い町立診療所への来院連絡を行い、栄養・食生活習慣指導、口腔衛生指導を行った。指導には歯科医師、歯科衛生士、栄養士があたった。その結果、対象者のうち約8割の者に対し個別指導を行った。
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