研究課題/領域番号 |
10470455
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
中垣 晴男 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (10097595)
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研究分担者 |
森田 一三 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50301635)
坪井 信二 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30231442)
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キーワード | 歯科保健 / 生活習慣 / セルフチェック / 地域住民 |
研究概要 |
1998年6月から7月にかけ岐阜県山岡町、上矢作町で歯科健診を受診した者、それぞれ331名と345名の口腔内の状態および甘味嗜好傾向、歯磨き習慣、歯科受診状況、口腔内の自覚症状、食事嗜好のデータを元に、保有歯数を基準変とし各生活習慣を説明変として数量化II類を用いて分析した。その結果、各生活習慣の保有歯数への影響力を偏相関係数で表わすことが可能となり、さらにレンジを求め重みづけを行ない20点満点で点数化した。その結果、上矢作町では「朝食」「甘味嗜好」「歯磨き回数」が上位(点数が大きい)に見られた。また山岡町では「煙草」「甘味嗜好」「歯肉腫脹」が上位3つであった。この点数を基に、各町それぞれに「歯の健康づくり得点」を作製し、特別の3枚複写のセルフチェック用紙を作成した。今年度は昨年度に引き続きこの「歯の健康づくり得点」を用いて6月時の歯科健診および個別指導時の生活環境チェックを行ない対象者への個別指導を行なった。上矢作町では「歯の健康づくり得点」の点数は1999年度では平均13.9点、中央値14点、2000年度では平均13.9点、中央値14点であった。山岡町では、平均13.4点、中央値14点、2000年度では平均13.9点、中央値14点であった。 また、愛知県飛島村において住民を対象に歯科健康診査と現在および過去における生活習慣の調査を行い、「飛島村 歯のづくり得点」を作成した。飛島村ではこの点数をコンピュータで管理し、健診時に個別に生活および口腔環境の指導に用いている。 今後、さらに続けて各町村において各々の「歯の健康づくり得点」を用いて生活改善を働きかけていく予定である。
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