研究課題/領域番号 |
10470458
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山崎 和久 新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (00182478)
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研究分担者 |
中島 貴子 新潟大学, 歯学部, 助手 (40303143)
青柳 敏彦 新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (80283018)
原 耕二 新潟大学, 歯学部, 教授 (20018419)
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キーワード | TCR / T cell clonotype / Periodentitis / RT-PCR / SSCP / Sequencing |
研究概要 |
これまでのRT-PCRとsingle strand conformation polymorphism(SSCP)解析を用いた研究から歯周炎組織に浸潤するT細胞は抗原特異的に集積していることを明らかにしてきた。TCR Vβ6は末梢血、炎症歯肉組織いずれにおいても発現細胞数が多く、歯肉組織でその割合がさらに上昇していることから歯周炎において重要な働きをしていると考えられる。そこでVβ6遺伝子発現T細胞について抗原認識の中心部位であるCDR3領域の塩基配列を解析した。歯周炎患者10名の炎症歯肉組織、末梢血より全RNAを抽出し、逆転写PCR法によりCDR3領域を含むVβ6遺伝子を増幅した。アガロースゲル電気泳動によりDNAを精製後、TAクローニングベクターによりサブクローニングを行い、各被験者につき30-40個のクローンをDNAシークエンシングに供した。その結果、Vβに共通のシステイン残基から数えて7番目のアミノ酸にグリシンが多用されていることが明らかになった。さらに歯肉組織において末梢血よりも有意に高い頻度で認められた。また集積したクローンにおいては集積の認められなかったクローンよりも2倍高い頻度であった。また、CDR3領域内のアミノ酸モチーフとしてはL-X-X-Gが全クロノタイプの26%、集積のあったクローンに限ると64%を占めていた。 これらのことは、歯肉組織に浸潤しているvβ6陽性T細胞は比較的限定した抗原を認識しており、それらの抗原は共通のエピトープを持っている可能性が示唆された。
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