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1999 年度 実績報告書

在宅ケアにおける基本的な日常生活行動の自立支援のためのケアプランと評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 10470522
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

島内 節  東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (70124401)

研究分担者 福島 道子  日本赤十字看護大学, 教授 (40201743)
佐々木 明子  埼玉県立大学, 助教授 (20167430)
田中 平三  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)
河野 あゆみ  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (00313255)
キーワードADL / ケアプラン / 評価 / 在宅ケア
研究概要

11年度の研究目的は、在宅ケアにおける基本的な日常生活行動の自立促進ケアプランの実態を分析し自立度変化の評価方法を開発した。
調査対象は平成11年10月1日現在の5機関の全利用者合計609名のうち、介護保険対象条件を有し、ターミナルを除く505名を対象とし、2ヶ月間在宅ケアを継続した者451名であった。今回の分析はこれを有効回答とした。
データ収集方法は秋田県、山梨県、東京都、静岡県、高知県の中から設置本体の異なる5つの訪問看護ステーションを選び、訪問看護婦が各自機関の利用者調査を行った。
結果はケアプラン作成率は100%であった。専門職が利用者本人・家族と「相談し、承認を得ている」が38.9%、「相談したが、承認はない」34.0%を合わせると、約7割は何らかの形でケアプラン作成にあたり、利用者と相談する機会を持っている。「相談せず、承認もない」事例は、27.1%と、3割近い数値を示し、改善の余地を残していることを示している。特に日常生活行動の自立支援を目指す場合は、本人の動機づけが重要で、本人がケアプランに十分に参加し、プランにおける目標と内容を専門職と共有すべきである。
利用者の日常生活行動の自立度の変化指標は、わが国の厚生省で用いている寝たきり度(J1〜C2の8段階)、NMスケールによる痴呆度(痴呆なし〜Mの10段階)を用い、全米においてアウトカム測定項目として使用を義務化されているOASIS(The Outcome Assessement Information Set)簡易項目14版のうち自立度関連の10項目を用いてアウトカムを評価した。その結果、改善が比較的多くみられた項目は寝たきり度、整容、洗身、移乗、移動であり、これらは自立促進のケアプランを立て利用者の動機づけを図りながらていねいに実施することにより改善しやすい内容であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 島内節: "ケアマネジメントとケアプランの方法"日本在宅ケア学会誌. 1(1). 24-28 (1998)

  • [文献書誌] "在宅ケアにおける日常生活自立度の変化からみた寝たきり要因の分析と予防的ケア-脳卒中を中心として痴呆、難病、転倒、骨折との比較から-"日本地域看護学会誌. 1(1). 18-23 (1999)

  • [文献書誌] 中谷久恵、森下安子、島内節、亀井智子: "高齢者在宅ケアプランの実施状況とニーズ解決に関する研究"日本在宅ケア学会誌. 3(1). 46-52 (2000)

  • [文献書誌] Shimanouchi. S, Kiba. S, Uchida. E, Kamei. T: "Extraction of Assessment Items To Measure Outcome in Home Care"3rd International Nursing Research Conference. 198 (1998)

  • [文献書誌] 島内節、梶井文子、安斎ひとみ、早川敦子: "訪問指導事業対象者の日常生活自立度の変化とサービス利用の評価 第1報 -自立度変化に影響する本人条件とケア内容の分析-"第1回日本地域看護学会. 74 (1998)

  • [文献書誌] 安斎ひとみ、島内節、梶井文子、早川敦子: "訪問指導事業対象者の日常生活自立度の変化とサービス利用の評価 第2報 -自立度変化に影響する社会資源の種類と利用のあり方-"第1回日本地域看護学会. 75 (1998)

  • [文献書誌] 内田恵美子、島内節 他: "自立をはかるケアプラン事例集"中央法規. 219 (1999)

  • [文献書誌] 内田恵美子、島内節 他: "日本版在宅ケアにおけるアセスメントとケアプラン"日本看護協会出版会. 360 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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