研究概要 |
1 転地療養参加児童17名に友達との関係についてグループで話し合わせた結果,嘲笑,中傷,仲間はずれといった「負の交友関係」や, 「活動の制限」に関する発言が多かった。学校が楽しくない,喘息のつらさを理解してほしい,喘息であることを隠したいという気持ちを持っていることが分かった。 1 転地療養参加児童11名にエゴグラムと描画(喘息のイメージまたはバウム)テストを行った結果,喘息発作を自分ではどうしようもない力に感じていること,自己矛盾と混乱の中にあったり,不適応感などがあることが分かった。 1 上記とアレルギー外来における患児との面接の結果から,「QOLの根拠」と QOLの項目を次のように設定して評価票を作成中である。「生活,目標の変容」・・・身体的項目,社会的項目,「個人の成長」・・・精神的項目,心理的項目,「個人の発展生き方」・・・ライフスタイルの変容,生活の再建,再建の過程,「個人のQOLが集団のQOLに及ぼす影響」・・・利害のバランス,「薬剤に関する事項」・・・副作用,服薬率。 1 アトピー性皮膚炎児QOL評価票を開発するために半構成面接法にてQOLの向上を妨げている原因(健康認識、環境、食生活、スキンケアを含む予防行動など)を調査中である。 1 気道刺激物質としてのホルムアルデヒドを病院の病室で測定した結果,一般病室は8〜20ppb,これに対してホルマリンガス消毒後2週間のクリーンルームでは90〜200ppbと高かった。 1 C.albicansに対するCAP-RAST2以上の患者血清135検体を用いて,精製したC.albicansマンナン蛋白(多糖体成分93%以上)に対するIgE抗体価を測定した。測定結果とCAP-RAST値との相関係数は0.739であった。
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