研究課題/領域番号 |
10470529
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石黒 彩子 名古屋大学, 医学部, 教授 (70135375)
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研究分担者 |
杉浦 太一 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 講師 (20273203)
浅野 みどり 名古屋大学, 医学部, 講師 (30257604)
神戸 俊夫 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093018)
土井 まつ子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00155615)
鳥居 新平 愛知学泉大学, 家政学部, 教授 (80023802)
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キーワード | 喘息 / アトピー性皮膚炎 / QOL評価票 / 環境整備 / 自己管理 / カンジダ・アルビカンス / 共通抗原性 / IgE抗体 |
研究概要 |
<喘息児QOL評価票の開発> 10歳以上の喘息児が記入するQOL評価票の開発のための予備調査を10病院の外来に通院中の喘息児267名、10〜17歳の健常児165名を対象として行った。調査時期は平成11年11月〜12年1月である。 結果:1.A身体的項目、B社会的項目、D感情との関連項目は内的整合性あり。C家族的項目は低かった。 2.平均値の比較にて喘息児は健常児よりも日常生活で元気に生活し、遊びに熱中したり充実した生活をおくれることについてQOL得点が高かった。 3.喘息児KMO標本妥当性は.775あり。因子分析を40項目全体で行うと第一因子はDは7項目、Bは1項目、Aは1項目抽出された。順調に毎日生活できているという満足、受容に関するもの。 第二因子は対人関係や学校生活への心配。 第三因子は、温度変化、人ごみ、タバコの煙など誘発因子。 第四因子は、家族の心配協力。 第五因子は、課外活動に参加できなかったことが抽出された。 4.QOL平均得点率は84%、一SD以下の子どもは15名であった。 <アトピー性皮膚炎児QOL評価票の開発>アトピー性皮膚炎で治療中の45名の小児と青年に対して質問紙による調査を実施した。内容は、アトピーの症状(27項目)と症状に関連した生活上の問題(30項目)について、その有無と困難感についてである。乳幼児と学童後期の小児ではp解答結果に相違が認められた。 <共通抗原性> アトピー性皮膚炎患者血清中にMalassezia種に対する特異IgE抗体が検出された。
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