研究課題
<喘息児QOL調査票の開発>10〜18歳の喘息児285名を対象とした調査で次のことが明らかになった。1.QOL総得点は、200点満点中169.4±13.3点、女児の得点は男児よりも低かった。中学1年生は小学6年生よりも有意に低かった。2.重症喘息児のQOL得点が低いとはいえなかった。3.低得点群で特に低かったのは、「感情との関連」;同じように健康など4項目、「社会的」;充実した学校生活など3項目,「身体的」;鍛錬の決心の1項目であった。4.カテゴリー毎の比較において、低得点群では家族的項目が特に低い傾向があった。5.信頼性・妥当性の検討結果:1)内的整合性;α係数は調査票全体では0.8以上 2)反復再現性(test-retest);4カテゴリー全てにおいて0.6以上 3)妥当性;因子分析で6因子が抽出されたが累積寄与率は39%と低かった。因子負荷量0.4未満を削除して再度行った結果、25項目で5因子が抽出されて累積寄与率は49.6%まで上昇した。第1因子は社会的項目、第2因子は感情との関連項目、第3因子は身体的項目、第5因子は家族的な項目とほぼ対応していた。<アトピー性皮膚炎児のQOL調査票の開発>前年度の調査結果をもとにして35項目からなる調査票案を作成した。回答は5段階のリカートスケールである。
すべて その他
すべて 文献書誌 (5件)