研究課題/領域番号 |
10480012
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金坂 清則 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (00092825)
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研究分担者 |
金田 章裕 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60093233)
石原 潤 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70080265)
山田 誠 京都大学, 総合人間学部, 教授 (70086172)
南出 真助 追手門学院大学, 文学部, 教授 (80111904)
天野 太郎 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助手 (70293933)
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キーワード | 地図 / 国絵図 / 村絵図 / 歴史的景観 / 地籍図 / 地域構造 / 近代地図作製史 / ブラントン日本図 |
研究概要 |
今年度は資料の準備、現地調査と資料分析を中心に作業を行った。地域の変遷を地図上でたどるためには、異なるステージの地図資料を重ね上げて行く必要がある。資料から読みとれる情報を慎重に吟味しながら、内容をできるだけ同じ縮尺のベースマップに表現した。こうした試行的な図化作業の繰り返しから、資料のもつ重要な問題点が浮かび上がった。また各地の歴史資料館、国立公文書館などで古地図類の資料収集を行い、各ステージ図の修正、あるいは補強作業をおこなった。 こうした作業を通じて、研究代表者を中心として作業会・研究会を開催し、研究代表者の金坂清則は、その成果の一端を、とくに越前国地域を対象とした研究の中で「鯖街道関連絵図小考」と題して論文発表をおこない、また全国スケールでの近代初期地図であるブラントン日本図に関する論考「ブラントン日本図との出会いと複製図の刊行」を報告した。さらに、研究会でのベースマップ化作業の一事例研究として大阪市を対象地域とし、金坂清則と研究分担者の天野太郎は共同で今夏韓国ソウル市で開かれる国際地理学会において「Maps of the Osaka Metropolis at Three Stages of Modern Era」と題して発表を行う申請を行った。研究分担者の山田誠は、近代以降、特に明治期から大正期にかけての北海道の諸都市、あるいは鉱工業都市に関する地図作製および都市史に関する研究を行い、その一端を論文発表した。天野太郎は、その研究分担課題である「郡」レベルの研究として、北陸地方に於ける寺内町に関する論文発表を行った。
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