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1998 年度 実績報告書

地政学・植民地主義との関連から見た近代日本の国家形成および地理・空間の思想

研究課題

研究課題/領域番号 10480013
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

水内 俊雄  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60181880)

研究分担者 吉原 直樹  東北大学, 文学部, 教授 (04610095)
高木 彰彦  茨城大学, 人文学部, 教授 (90197054)
山野 正彦  大阪市立大学, 文学部, 教授 (20094493)
野澤 秀樹  九州大学, 文学部, 教授 (00036998)
竹内 啓一  駒澤大学, 文学部, 教授 (00017617)
キーワード地政学 / 植民地 / 植民地主義 / 地理思想 / 戦争 / 政治地理学 / 社会地理学 / 国民国家
研究概要

4つのサブ研究グループの活動を中心に以下のような研究蓄積が行なわれた。そしてその多くの成果を雑誌「空間・社会・地理思想」,及び英文報告書に掲載した。(1)戦前の地政学研究グループでは,京都帝国大学で地政学のサークルのいわゆる「吉田学校」の生き証人として数少ない方である村上次男氏から聞き取り及び資料収集を行なった。この成果は「空間・社会・地理思想」4号に掲載した。(2)アジア地域での社会理論的な文化・社会地理学,あるいは経済地理学,地域経済学の動向を披露するために韓国で開催された研究集会に参加したグループは,香港,シンガポールを中心にした,アジア地理学の勃興をいかに進めるかについて議論の場を持った。そして2000年の韓国でのIGU及びICCG大会でどのような貢献をするか方向性を定めた。ここでの成果の一部は,水内が編集した“Nation,Region and the Politics of Geography in East Asia"に所載した。(3)「郷土」研究の綿密な復元および地理的インプリケーションを探求する研究グループでは,沖縄,青森,あるいは地方美術館の役割をめぐって,いくつかの知見を深めた。(4)昨年度発行の「空間・社会・地理思想」3号のジェンダー特集に引き続き,ジェンダー研究グループは,当該特集IIに向けて翻訳作業に関わった。全体集会は1度持ったが,そこでは主に戦前の植民地問題や地政学,地域表象の問題をめぐっての研究発表及び意見交換を行なった。ここで積み重ねられた多くの成果は「空間・社会・地理思想」4号に掲載した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 久武哲也: "京都帝国大学地理学教室と地政学" 空間・社会・地理思想. 4(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 神谷浩夫他: "ジェンダー特集II" 空間・社会・地理思想. 4(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 荒山 正彦: "戦前期における朝鮮・満州へのツーリズム" 関西学院史学. 26(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] 島津 俊之: "和歌山市域における在日朝鮮人住民の空間的セグリゲーションと居住地移動-1920〜1955年-" 和歌山地理. 18. 1-20 (1998)

  • [文献書誌] 水内俊雄: "昭和初期から戦時期における都市開発と地域の変容-和歌山市を事例に-" 人文研究. 50(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 竹内啓一: "地理学をめざしてどう生きたか" 地理. (1). 26-60 (1999)

  • [文献書誌] Toshio MIZUUCHI ed.: "Nation,Region and Politics of Geographie in East Asia" Osaka City University, 印刷中 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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