研究分担者 |
山野 正彦 大阪市立大学, 文学部, 教授 (20094493)
野澤 秀樹 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00036998)
竹内 啓一 駒沢大学, 文学部, 教授 (00017617)
水岡 不二雄 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30199989)
久武 哲也 甲南大学, 文学部, 教授 (70108968)
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研究概要 |
本年度の活動は,学会の大会ではまず2000年8月に開かれた国際批判地理学者会議をテーグで行い,研究分担者の多くが発表を行い,その成果は,Proceeding of the second international critical geography conferenceに掲載された。水内が都市貧民と都市政策のセッションを,水岡と堤は国際批判地理学会の潮流というセッションを開き,大城,中島はこのセッションで発表を行い,日本の国民国家形成に関する空間論的視点の導入により,クリティカルに社会状況が描出されることを,国際的にも知らしめたといえる。この国際的連帯は,来年度に再びホンコンで地域大会を開くことになり,水岡と水内がローカルオーガナイザーとなった。10月鹿児島で行った研究合宿では,主に戦前の地政学の地理学者によるコミットメントについての史料発掘やインタビューが紹介され,その成果の一部が,2001年3月に京都で開催の地政学の国際シンポジウムにおいて,源と水内がそれぞれ戦時中の地政学的コミットメントについての発表につながった。またこの発掘された史料については,「空間・社会・地理思想」に掲載された。同時にドイツの日本研究家によってドイツ人地政学者ハウスホーファーの日本との関わりについての論考が掲載された。他学問分野での空間論研究家との交流は,サブグループでの空間論研究会で進められているが,水内による大阪における沖縄コミュニティの実態や,大城による風水図の解明の試みはその一環である。
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