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2000 年度 実績報告書

地政学・植民地主義との関連からみた近に日本の国家形式および地理空間の思想

研究課題

研究課題/領域番号 10480013
研究機関大阪市立大学

研究代表者

水内 俊雄  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60181880)

研究分担者 山野 正彦  大阪市立大学, 文学部, 教授 (20094493)
野澤 秀樹  九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00036998)
竹内 啓一  駒沢大学, 文学部, 教授 (00017617)
水岡 不二雄  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30199989)
久武 哲也  甲南大学, 文学部, 教授 (70108968)
キーワード地理思想 / 地政学 / 植民地主義 / 空間研究 / 地理的想像力 / 批判地理学 / 政治地理学 / 社会地理学
研究概要

本年度の活動は,学会の大会ではまず2000年8月に開かれた国際批判地理学者会議をテーグで行い,研究分担者の多くが発表を行い,その成果は,Proceeding of the second international critical geography conferenceに掲載された。水内が都市貧民と都市政策のセッションを,水岡と堤は国際批判地理学会の潮流というセッションを開き,大城,中島はこのセッションで発表を行い,日本の国民国家形成に関する空間論的視点の導入により,クリティカルに社会状況が描出されることを,国際的にも知らしめたといえる。この国際的連帯は,来年度に再びホンコンで地域大会を開くことになり,水岡と水内がローカルオーガナイザーとなった。10月鹿児島で行った研究合宿では,主に戦前の地政学の地理学者によるコミットメントについての史料発掘やインタビューが紹介され,その成果の一部が,2001年3月に京都で開催の地政学の国際シンポジウムにおいて,源と水内がそれぞれ戦時中の地政学的コミットメントについての発表につながった。またこの発掘された史料については,「空間・社会・地理思想」に掲載された。同時にドイツの日本研究家によってドイツ人地政学者ハウスホーファーの日本との関わりについての論考が掲載された。他学問分野での空間論研究家との交流は,サブグループでの空間論研究会で進められているが,水内による大阪における沖縄コミュニティの実態や,大城による風水図の解明の試みはその一環である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 水内俊雄: "大阪市大正区における沖縄出身者馬作地区のスラムクリアランス"空間社会・地理思想. 6. 21-40 (2001)

  • [文献書誌] 久武哲也: "ハワイは小さな満州国"現代思想. 28・1. 60-82 (2000)

  • [文献書誌] 水岡不二雄: "植民地統治下における香港中国人の教育"社会学研究. 39. 99-161 (2001)

  • [文献書誌] 荒山正彦: "観光をあるく-田園/遺産/記憶"地理. 45・11. 16-39 (2000)

  • [文献書誌] 大城直樹: "莫地風水絵図『佳城絵図分金』について"神戸大学 文学部 紀要. 27. 429-451 (2000)

  • [文献書誌] 加藤政洋: "大阪における近代都市計画の胎動"流通科学大学論集 人文・自然編. 13(1). 69-76 (2000)

  • [文献書誌] TAKAEUCHI,Keiichi: "Modern Japanese Geography"Kokon-Shoin. 250 (2000)

  • [文献書誌] 吉見俊哉: "カルチュラル-スタディーズ"岩波書店. 132 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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