研究課題/領域番号 |
10480023
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
|
研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
江澤 郁子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)
|
研究分担者 |
塚原 典子 日本女子大学, 家政学部, 助手 (00257073)
佐藤 和人 日本女子大学, 家政学部, 教授 (40187175)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
キーワード | 骨粗鬆症 / 骨量測定 / 骨密度 / 骨強度 / 骨粗鬆症モデルラット |
研究概要 |
骨粗鬆症の病態の解明や治療法の確立、および骨粗鬆症の予防手段を検討する場合、動物モデルを用いた実験が必須であり、動物モデルの骨塩量測定を含む骨代謝研究が極めて重要となる。そこで、小動物の低骨量の測定を可能にした(DCS-600R型)を用いて、飼育条件の差による骨量の違いを検討し、DCS-600Rの有用性を検討した。 10年度は、カルシウム代謝に対するナトリウム摂取の影響を検討した。その結果、他機種による骨量測定では、飼料中Ca量が0.01%飼育の2群は骨量が極めて低いため、検出限界以下の骨密度となったが、ALoka社製のDCS-600Rによる評価では、骨密度の検出限界が20mg/cm^2と低いので、骨密度の評価も可能であり、より信頼性の高いデータを得ることが可能であった。また、ナトリウムの過剰摂取が骨量の低下をもたらす可能性を示唆した。 11年度は、低骨量の幼若期ラットの生体における骨量測定を実施し、DCS-600Rの生体測定における有用性を検討し、さらに、骨量増加に対するミルクのカルシウム源としての効果を検討した。その結果、極めて低骨量の離乳直後においても、生体骨・摘出骨ともに精度良く測定可能であった。さらに、ミルクは骨代謝に有効なCa源であるが、骨の成長の著しい幼若期においても、極めて有効なCa源であることが示唆された。 12年度は、低カルシウム食飼育による低骨量動物を作成し、その骨代謝に対する副甲状腺ホルモン投与の影響を検討し、併せて、比較的低骨量時における他機種との相関性等も検討した。その結果、PTHは低Ca食摂取状況下においても、骨からのCa溶出を促進することなく、むしろ骨代謝を改善させる可能性が示唆された。また、DCS-600Rによる測定結果とQDR-1500による測定結果の間に有意な正相関が認められ、DCS-600Rの有用性がさらに確認された。
|