研究課題/領域番号 |
10480037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 日本女子大学 (1999-2000) 山梨大学 (1998) |
研究代表者 |
澤本 和子 日本女子大学, 人間社会学部・教育学科, 教授 (50226081)
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研究分担者 |
藤岡 完治 京都大学, 高等教育教授システム開発センター, 教授 (90030048)
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
木原 俊行 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (40231287)
成田 雅博 山梨大学, 教育実践指導センター, 助教授 (10237612)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 教師教育 / 授業研究 / 教師の成長・発達 / 現職教育 / 教員養成 / 実践的力量形成 / professional development |
研究概要 |
最終年度は3年間のまとめの一年として、研究者が各研究対象地域・学校で現職教育に関わる中で、具体的な現職教育のプログラム開発などを推進した。また、海外との学術交流も行い、米国の現職教育、養成教育の専門家・研究者との研究を進めた。まとめにあたっては、その成果の報告と研究の体系化を図るにあたり、新潟大学での全体研究会(11月3日・4日)も実施した。 この最終報告書は、初年度の中間報告以降、2年目以降の研究により、2年間の教員養成・現職教育における教師としての力量に必要な資質・能力についての実証的なデータを基礎として明らかにしつつ、これらの研究成果を踏まえた養成や研修のプログラムを検討し、具体的な提案も行っている。本研究は、教員養成における大学と教育現場とのパートナーシップに関する基礎的研究を3つの視点からアプローチしていた。そして次の4つの目的の下に研究を進めた。(1)実習生から経験教師までを対象に、学級経営の面を含めて授業で活用する指導技術を、実証的な授業研究手法を用いて明らかにする。(2)(1)に関わって、総合的学習を含む学校を基盤とするカリキュラム開発(SBCD)や、授業力量形成のための、現職教育プログラムを開発する。(3)実習生から経験教師まで、教師のアイデンティティに関する思考、知識等を明らかにし、授業実施上の課題とその解決様式を明らかにする。(4)附属校園を協力校とし、大学との連携に基づく教育実習プログラムなどを開発するために、連携のあり方をについて新しい方法を開発し、評価を行う。 3年間の研究の結果、従来フィールド経験をいかに養成教育や教員としての能力・資質に結び付けるかが課題であったが、本研究においては、研究者が積極的に教育現場、行政、地域に参加し、カリキュラム開発などの提案を行った。また、附属校園や公立学校との連携を図り、カリキュラム開発や校内研修等を通じたパートナーシップ形成を進めた。パートナーシップ研究はまだ充分とはいてないが、本研究が、この分野において今後の研究の発展に資することを期待する。
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