研究分担者 |
平田 乃美 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (20308224)
菅野 純 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80195180)
相馬 一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00063488)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
屋敷 和佳 国立教育研究所, 教育政策研究部, 室長 (70150026)
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研究概要 |
教育環境を測定する尺度は海外で数多く開発されている.日本でも教育環境測定尺度及びそれらをもとに独自に構成された尺度は利用されてきたが,教師が学級作りの資料とできるような教育環境尺度の利用は少ない.そこで本研究では,Tricket&Moos(1974)が開発したCES:Classroom Environment Scaleの日本語訳及び修正版を用いて,児童生徒の学校環境に対する認知の測定を試みる.本年度は,一般・非行・不登校の中学生,オープン学習実施校及び従来型校の小学生を対象に,CES及びCES日本語修正版を用いて調査を実施した.調査で得られた不登校・非行生徒の学校環境に対する認知の特徴に関する知見は,生徒の逸脱行動の早期指導に役立てるべく,犯罪心理学研究及び国際誌LEARNING ENVIRONMENTS RESEARCHに発表された.また,小学校児童を対象に実施したCES(Tricket&Moos,1974)の結果で示されたオープン学習実施校及び,従来型校の児童の学校環境に対する認知の差異については,1998年12月にSydney大学で開催された国際会議:Pacific-Rim PaPER98 11th Conference on People and Physical EnvironmentResearchで報告した.本年度実施した一連の調査結果から,特定のオリジナルCES構成次元が日本で実施した際に抽出されない背景,及び日本独自の教育環境を記述する次元について,現在論議を深めている,
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