研究課題/領域番号 |
10480040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
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研究分担者 |
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
木原 俊行 岡山大学, 教育学部, 助教授 (40231287)
田中 博之 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20207137)
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
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キーワード | 教師のメディアリテラシー / SCSやISDNによる共同学習 / 映像情報読解の調査研究 / 情報教育を支える学校の教育システム |
研究概要 |
今年度は(1)マルチメディアリテラシー概念の整理と育成事例の収集、および(2)情報教育先進校における質問紙調査、の両面から研究を進めた。 (1)に関しては以下の通りである。水越、久保田らは全国の義務教育学校を対象とした事例調査である「学校の研究体制やメディア環境に関する調査」と、関西大と他大学による「遠隔双方向学習の実験研究」をすすめており、現在調査継続中もしくは分析中である。また竹内はマルチメディア教材の基礎になる視覚・映像情報に関しての研究を深め、その中でも、視覚情報の特徴は何か、外国語教育とどのように関係するかという、ほとんど手がつけられていない分野に関して調査を試み、別記の通り成果を発表した。岡田は学校教育外におけるリテラシー育成の可能性について主に移動体通信を中心とした検討を試み、文献収集ならびに分析をおこなっている。 (2)については、生田・黒上・木原・黒田が日本、ドイツ、韓国、マレーシアから調査対象者を選んだ「高度情報通信社会における人間のメディア行動に関する基礎的研究」をおこない、現在結果分析中である。また木原は単独で「子どものマルチメディアイメージの変容に関する研究〜メタファ法を用いて〜」を教育実践の追跡と質問紙調査を通じてすすめ、その知見を教育工学会において口頭報告している。西田はコンピュータを利用した情報リテラシー教育を受講した学生を対象として、インフォーマントからの報告をもとに情報処理に対する考え方の変化を探り、情報リテラシー概念の再検討をおこなっている。さらに黒上は、環境学習をモチーフとして日常的学習活動とメディア機器の利用経験を結びつける方向性をもったマルチメディアリテラシー育成のカリキュラム開発もおこなった。同様の実践としては、田中がマルチメディアプロジェクトの単元を開発し、現場での実践を試みている。これについては現在分析中である。
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