研究概要 |
本年度の研究計画は,構築された英語教育・学習システムの実験システム上で,授業例の提示について考察すること及び赤外線光空間伝送LANの教育環境との融合性に関する考察を行うことであった。 実験システムが有する機能で双方向の通信は可能であったが,例えばインターネット上で既に普通になりつつあるマルチメディアのコンテンツにスピードの面で対応が難しい。これは,想像を超えたコンピュータ及びその周辺機器・技術の進歩の速さ・価格の低下で,研究当初予想した環境がかなり違ってきたことに起因する。 今後は新しいシステム構築の機会をねらい,例えば動画像の伝送においても,中央演算処理装置の能力向上,圧縮アルゴリズムの変更等で時間のずれを衛星通信のディレー時間以内程度にすることが課題となると考えられる。 赤外線光空間伝送LANの赤外線空間伝送のサービスエリアは,例えば教室のように,建物の既存空間容積に合わせて設置が可能である。つまり,壁や天井を利用することで,既存の設備に手を加える必要がほとんどないという特徴を持っている。また,電波と違って混信のおそれがないので,今後,教育環境との融合性において有利であるという点で発展が期待できる。
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